内容説明
父さんは早くに亡くなった。女手ひとつで自分と弟を育ててくれている母さんに、早く楽をさせてあげたい――。そんな想いを抱く少年が、裸一貫で勝負する道を選ぶ。数百年前から脈々と続く角界のしきたり、師匠や兄弟子たちの温かな人情。純粋無垢な少年の眼を通して相撲の世界を爽やかに描いた青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルル
26
主人公、治が中学卒業と同時に角界入りし、厳しい世界に身を置きながら懸命に頂点を目指していく。相撲部屋の独特な雰囲気や考え方が面白い。そして治の頑張る姿が清々しく励まされる。まさにスポ根物語。そして実は飯テロ。ちゃんこなどの料理が美味しそうでたまらん。相撲に興味がなくてもスポ根が好きや飯テロ好きなら楽しく読める。そして元気になる。これは続きが絶対読みたくなる。続きでないのかな…(T-T)2016/03/19
nyanlay
16
中学生が相撲部屋に入門して、そしてその後の成長物語ですかね。お相撲に詳しくなくても楽しめる一冊。稽古の場面などなんとなく想像出来るけど、本場所が終わった後等初めて知ることが多かったです。またそれ以上にちゃんこ鍋のシーンは羨ましい。ホントに美味しそうでした。2016/06/20
tom1969
15
最近、相撲物に嵌まっています。今回は、サクサクっと読み終わりました。もう少しスポ根を期待しましたが、(青春+人情)÷2的な話です。兎に角、日本人の横綱を望みます。2016/05/14
takasan
8
スポーツ小説といえば、須藤靖貴。今回は相撲界の話。 行きつけの中華料理屋で突然「力士になれ」と言われた中学生の大関治の物語。 葛藤の上角界の門を叩くのだが、そうはなかなか上手くいかない。 そんな一人の少年の成長物語。 相撲界の話はリアルでさすが相撲雑誌の記者経験がある作者ならでは。本場のちゃんこ、食べてみたい! 読みやすく一挙に読破してしまった。2017/08/06
カズオ・ハラグロ
7
力士をテーマにした青春小説 力士と言えば、汗臭い、地味、不祥事ばかりという負のイメージが多い中、見事に払拭しているところが素晴らしい! あの時こうしてたら、俺はああなったかも...というテーマがあるから、若い内に読んだ方が良い小説かもしれません。年いってから読むと後悔の念に追われて、読み終わる人もいるかも。 僕は食わず嫌いだったものに挑戦していこうと思えるようになりました。2019/12/23
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