講談社文庫<br> アフリカの蹄

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講談社文庫
アフリカの蹄

  • 著者名:帚木蓬生【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 特価 ¥585(本体¥532)
  • 講談社(2016/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062635875

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内容説明

絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。証拠品の国外持ち出しは成功するか!? 黒人差別に怒る日本人医師を描く冒険小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miww

76
恐ろしい企みによって黒人の子供たちだけに拡散していく奇病、天然痘。世界から絶滅したはずの病気が黒人居留地に広がる。その行為と目的はとても人間のする事とは思えない。アフリカの1つの国(おそらく南ア)に根強く残る人種差別の酷さに怒りが込み上げる。保証された自分の立場を失う事も恐れず黒人と交流し、自分がやるべき事をする日本人医師作田が黒人と歩んだ差別との戦いの物語。立ち上がり団結して行進する黒人たちの姿、国外の反応。ラストはとても感動的でした。2016/06/18

papako

74
なんというか。面白かったとは素直に言えない作品でした。天然痘のくだりは別として、ほぼ現実なんだろうなぁと思うと、なんとも言えない気分です。白人だから偉い。黒人は人間ではない。なんて身勝手な。でも、自分とは違うものを怖がったり、避けたり、そういう性分はしょうがないのかもしれない。自分だってそうだ。それでもこんなのは悲しすぎる。それは現代の自分だから抱く感想なんだろうか。きっと、今のアメリカやヨーロッパ、もちろん日本人の中にも、こういう性分の人っているんだろなぁ。怖い。ほんと、読めて良かったです!2017/12/03

GAKU

52
先日「アフリカの瞳」の読友さんのレビューを拝見し、面白そうなので読んでみようと思ったところ、前作にあたる「アフリカの蹄」をずーっと積んでいたのを思い出し、まずこちらから読んでみました。30年程前の作品ではありますが古さも感じず、たいへん面白く読めました。「アフリカの瞳」を読むのが更に楽しみです。 2021/04/21

KEI

45
絶滅宣言をした天然痘ウィルスを生物兵器としてアパルトヘイト政策を進めようとする極右勢力、心臓外科を学ぶ為に留学した作田信は名誉白人として扱われる事に違和感を感じ、黒人スラムの中にある診療所の手伝いを始める。みるみるうちに広がる天然痘に打ち勝つ事が出来るのか?作田の周囲の人々や恋人は?と先を急いで読んでしまった。400万人の白人が2500万人の黒人に成り代わって国を支配する国。自分より劣ると決めつける事で、優越感を持たずにはいられない人の持つ愚かさを感じた。お薦め本。2017/10/27

酔拳2

42
俺はあまりにアフリカのことを知らなすぎた。南アフリカ(とは本書では言ってないですが)の人種差別政策アパルトヘイトによってこんなにも黒人が虐げられていたとは。小説なのでもちろんフィクションでしょうけど、それを想像して余りあるリアリティ。肌の色が何だってんだ!自分と異なるものを恐れて受け入れないのは臆病者の証拠だ!なんてだらリーマンのおじさんも憤っちゃうよ。主人公作田の心意気に感服。サミュエルもニールもかっこいいよー。ニールの残した無抵抗による抵抗、ゼネストは壮観だった。2017/08/21

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