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内容説明
地理と地図――「地政学」が世界を再び支配する!
地政学の要因とは、地理、歴史、エネルギー資源、民族、宗教、人口など、人間社会のリーダーシップや技術革新をもってしても変わらない、あるいは変わりにくいものを指す。
地政学は決定論でも、ましてや運命論でもない。しかし国際秩序が不安定になると、それまでは隠れていた地政学的ファクターが露呈しやすくなる。いまこそ日本は、「変わらない、あるいは変わりにくい冷厳な現実」を見すえ、地政学的直観力を身につけなければならない。
月刊「文藝春秋」の好評連載「新世界地政学」から厳選された51本と、書き下ろし1本を加えて書籍化。
第1章 21世紀新世界
第2章 グローバル地経学
第3章 中国の夢
第4章 米国リバランシング
第5章 日本の戦略
第6章 日本の統治
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
地政学というよりは世界情報の最近の分析といった方がいいのかもしれません。北京特派員やワシントン特派員をやられていて大国の動向というものを身をもって経験されているだけにその分析はわかりやすいものがあります。ただ出版社からの意向か、この本の題名とは少し異なっているのではないかという気がしました。最後の日本の戦略と統治というところが一番言いたかったのではないかと思われます。2016/08/27
佐島楓
55
歴史の基礎的な知識の必要性を強く感じた。日本は巨視的な観点を持つ人材を育成すべきだと思う。2016/06/08
川越読書旅団
54
著者の主観に大きく影響受けた内容。地政学ワードや事象を知るきっかけ本としては良いかも。ただ、著書の解説の全てを鵜呑みにしてはならにゃい!2016/04/12
異世界西郷さん
26
これからの時代、ますます地政学的リスクが高まるなかで日本は、そして世界はどうなってしまうのかを論じた一冊。「金は天下の回りもの」という言葉がありますが、これは人に限らず、国にも言えることなんでしょうね。将来、世界がどうなっているかの予想については自分の想像した通りでした。中国の繁栄が長続きしないことも、日本の存在感が無くなっていることも。日中関係はどうなっていくのか。著者は日中が分かり合えると思っているようですが、個人的には彼らが「煩わしい隣人」であるかぎりは永遠に叶わないように思います。歴史を直視とは2016/03/14
coolflat
16
アマゾンやここのレビューを事前に読んだためか、こきおろされるほど悪くは感じなかった。確かに地政学と関係のないトピックもある。だが昨今の世界情勢エッセイ集だと思えば、腹も立たない。個人的には参考になる部分もかなりあった。例えば冷戦後の中国の戦略だ。ソ連との緊張緩和によって地続き国との国境紛争のほとんどを解決した事、それにより南の海洋防衛に戦略的投資を集中する事ができるようになった事、共産主義の破綻により市場経済導入と経済大国化に舵を切った事、それらの帰結としてシーレーン防衛化と海洋パワー志向を強めた事、だ。2016/07/23
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