講談社学術文庫<br> 霊山と日本人

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講談社学術文庫
霊山と日本人

  • 著者名:宮家準【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2016/02発売)
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  • ISBN:9784062923477

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内容説明

主要霊山ごと、あるいは個別宗教ごとにしか語られてこなかった日本の山岳信仰。本書はそれを世界、とくに東アジアの山岳信仰のなかに位置づけ、包括的に捉えたはじめての本である。霊山の特徴、信仰、儀礼などを、人々の生活と関連づけて考えることで、山の霊性とは何かを明らかにする。私たちはなぜ山に手を合わせるのか。神仏や天狗はなぜ山に住まうのか。いま、あらためて、自然や「聖なるもの」を問いなおす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

64
 今、なぜ登山してはいけないのか。明治になるまで山に登ることは健康増進のためのスポーツではなかったことを思い起こしました。  仮に陰性で入山したとき穢れを持ち込むことにもなります。日本人のコロナの発症率が低いのは、ケガレの文化が多少影響しているのではないかと思うようになりました。  山には神が坐すことを考えれば、安易に近づくことは「山の神」の怒りに触れます。山は遠くから眺めても楽しめます。

HANA

58
日本人と山の関係を論じた一冊。山岳信仰について歴史や各地の霊山、天狗山姥等山に関する神秘、修験道とあらゆる方面からカバーされている。ただその分各項目が幾分薄められている感があるのは否めないが。歴史や各地の霊山も面白かったが、一番興味を惹かれたのは修験道の部分。各修験道における儀礼や山中での進行等が記されているのを読むと、以前別の本で読んだ擬死と再生というのが詳しくわかるように思える。やっぱり梵天とか火渡りとか、象徴化されてるなあ。ともあれ本書で、日本の山岳信仰の基本的な所は抑えられるのではないかと思った。2016/04/11

takeapple

22
日本列島に住む人々はいつ頃から山に登ったのかと疑問に思って読んでみた。古くは縄文時代に夏至や冬至、春分、秋分など日の出等を拝んだり、役の小角、勝道上人、最澄、空海などたくさんの人が山を聖なるところとして、修行のために登っているんですね。今残されている尾根を伝う道はそれらの名残りなんですね。日本に伝わった 仏教は山岳信仰と習合して独自のものを生み出していたのを、無理に国家神道としたことが大きな誤りだということも思いました。ここに出てくる山々に登ってみたいなあ。2017/11/12

cape

12
各地の山岳信仰と歴史を紹介していて興味深い。著者が言う通り、特定の山ではなく広く日本全般が対象になっているので、行ったことがあったり見たことがあったりする山々が、信仰の対象として崇められたり恐れられたりしているのが面白い。個人的には我が故郷の立山をもう少し取り上げてほしかった。いずれにしても、事実関係の羅列部分は若干好奇心を維持するのが難しいところもあったが、山岳信仰がこんなにも古く長く、広く重層的に展開されていたことには驚いた。現代人の心の拠り所はどこになるのだろうか。2020/03/20

スプリント

10
日本の山岳信仰を詳しく解説した本です。比較のため世界各地の山岳信仰についても触れられています。2018/01/13

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