新潮文庫<br> シャーロック・ホームズの叡智

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新潮文庫
シャーロック・ホームズの叡智

  • ISBN:9784102134108

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内容説明

ある朝はやく、ワトスン博士はメイドにたたき起された。急患が来ているという。診察室に入ったワトスンが目にしたのは、片手に血だらけのハンカチをまきつけている若い技師だった。ハンカチを解いた手は医師のワトスンもぞっとするものだった。親指が根もとからなくなっているのだ。技師が語る恐怖の体験「技師の親指」など、8編を収めたシャーロック・ホームズ・シリーズ完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

122
★★★☆☆ 新潮文庫版のホームズ短編集で、これまで未収録だった話を集めたオリジナル短編集。 クオリティ的に劣るものばかりが収められているわけではなく、それなりに面白いのだが、有名どころは既に収録されているので小粒な話が多くなってしまった。 そんな中でも、『〜事件簿』からの二編、『ショスコム荘』と『隠居絵具屋』が個人的なお気に入り。2019/04/26

kaizen@名古屋de朝活読書会

95
短編集です。 最初の話は「技師の親指」です。 はじめは、水力技師がどういう犯罪と関係しているかわかりませんでした。 5年に1度読み返すと、結末を思い出すものと、結末を忘れているものがあります。 結末を忘れているものが面白くなかったというわけではありません。 逆に、面白くて、話にのめりこんで忘れてしまったものもあります。 2013/04/28

Die-Go

94
一人シャーロック・ホームズ祭り第11弾。聖典。再読。短編集にして、聖典最終巻。前作『事件簿』に比べて、各年代の短編集から引っ張ってきた物語だけあって、筆者の成長ぶりが窺えて楽しい。正直、寄せ集めとは思えない完成度の高さだと思う。あー楽しかった!★★★★☆2016/04/15

saga

72
本作は、原典から新潮文庫に収録する際、省略した物語を集積したもの(巻末解説より)。1892年から1927年にかけての作品で、ホームズが事件に関与し、探索が行き詰まるかに見せ、隠れていた事実をホームズが見つけ出して解決するという展開の多いものになったのか? しかし、ついつい惹き込まれてしまう。「緑柱石の宝冠」では壊された宝冠の始末がどうなったかが気になってしまった。「ノーウッドの建築士」のカラクリは脱税にも使われそう。最も印象に残ったのは「ショスコム荘」だった。2021/10/07

かえで

68
新潮社独自の編集本。ページの都合で各短編集への収録を見送った(見送りのなかった最後の挨拶除く)8編を収録。決して出来が悪いからでなく、むしろこの短編集の8編はどれも傑作。ただの寄せ集めとは思えないクオリティを誇る。発表された時代がバラバラなので、続けて読むと少し違和感があるのが難点だけど、予めどの短編集に収録されたかを知っていれば問題にはならない。新潮社でホームズを読んでいる人はこれを読んで『長編4、短編56』のホームズ聖典コンプリートになります。ホームズとワトスン君の活躍を見届けるため必須の1冊です!2017/03/21

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