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内容説明
「目が合う」ということと「セックスをする」ということの間に大きな一線がなかった古代。「優雅な恋物語の世界」と思われがちな平安時代ですら、文学や絵巻物からは、強烈な「人間生理」とともに世界を認識していた日本人の姿が浮かび上がる。歌舞伎や浄瑠璃の洗練されたエロチック表現や、喜多川歌麿の錦絵に見られる独特な肉体観など、世界に類を見ない、性をめぐる日本の高度な文化はいかに生まれたのか? 西洋的なタブーとは異なる、国民の間で自然発生的に理解されていた「モラル」から紐解く、驚天動地の日本文化論。【目次】タブーはないが、モラルはある Introduction――現代の日本に性表現のタブーはあるのか?/第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない/第二章 「FUCK」という語のない文化/第三章 男の時代 ※カラー口絵は未収録となります。
目次
タブーはないが、モラルはある Introduction――現代の日本に性表現のタブーはあるのか?
第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない
第二章 「FUCK」という語のない文化
第三章 男の時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あふもん
45
昔の日本人の性に対するスタンスは興味深かった。でももう一踏み込みして欲しかった!それはまた違うジャンルなるんかな2016/03/07
HMax
36
「タブーはないがモラルはあった」、感想が書きにくい本です。タブーもモラルも時代とともに変わるので、まあ難しい。西洋の神様中心に出来てる現代のタブーは、昔の日本とは当然違うわけですね。知らないことだらけで非常に勉強になりました。この本を読むと、源氏物語(あさきゆめみしですが)の背景がより良く理解できました。それと後白河天皇が小柴垣草紙を書かせたということも面白い。小ネタ満載の一冊。2021/05/01
宇宙猫
36
★★★★★ まえがきが長くて挫折しそうになったけど、平安時代の話なんか凄く面白かった。独自の説に走りすぎじゃないのって思う部分もあるけど、夜に女車で出かける理由とか硬派と軟派の意味とか目から鱗。2017/08/11
gtn
34
日本人には性的タブーはないが、モラルがあったと言われても、赤松啓介著「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」により、農村部のおおらかな性生活を知った後なので、鼻白む。2019/11/16
ラルル
31
挫折。期待して読み始めたは良いけど退屈なまえがきがやたらに長く、期待感がジワジワと下降。すっかり興が冷め頃に本編が始まり、決してつまらなくは無いんだけれど集中力が切れた脳には読んでも読んでも内容が入って来ず。半分読んだ所で挫折しました2017/08/18