内容説明
鳩山家、宮沢家、中曽根家、豊田家、鹿島家、松下家、安西家……。複雑かつ緊密に婚姻関係を結び、自らの権力・権益を世襲させていく政・官・財のトップたち。彼らは選ばれた者どうし互いに連なり、アメーバのように増殖する支配のネットワークを築きあげている。そしてその頂点に位置する者は……。機会均等と能力主義が謳われる戦後の民主主義社会においても、未だに一部の家系が特権を享受し、受け継いでいく血の連鎖、閨閥。その実態を徹底的に調査し抉り出した衝撃の書。新興勢力の動きを加筆した改訂決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
17
職業選択の自由があるから難しいのは分かるが世襲議員は何とかしないと民主主義が形骸化してしまう。2023/10/29
しーふぉ
10
リアル華麗なる一族。政略結婚って現代でもあるんですね。上流は上流と結婚して中流は中流と結婚するに納得してしまう。2015/02/13
Tomochum
1
系図見てるだけでも面白い。追記があったため、人名や役職が異なったりしてたりするのは気になった。しかし、過去では財閥と華族、現在では政治家の娘に政治家希望の大蔵省の官僚の婿を、政治家の息子にスポンサーになりうる金持ちの娘を、ってのはあらためて表にされると納得以外の何でもない。同じ家庭環境同士でしか出会いはないんだとしても、やっぱり結婚は家と家の結びつきなんだね。自由恋愛で勘当って例もあるようだし。2011/08/30
冬至楼均
0
要は閨閥に着目した戦後の政治経済史。格差社会等という批判が虚しくなる。2010/03/28
bodbod
0
歴史の本だと思って読めば非常に面白い2009/10/22