内容説明
高須志郎を慕い、追いつづけるタマミ。だが彼女は人間ではなかった。人間の生血を好物とする怪物だったのだ。異世界との結界を破り、山間の村に投げ出されたタマミと志郎。仲間の怪物共から追われながらも、志郎のそばに居たいと願うタマミと、こちら側の世界では暮らせないと知りながらも、タマミに魅せられる志郎。村人を守るため、自衛隊がふたりを狙う! 追われながらもふたりが辿る、あまりにはかなく美しい愛のフィナーレとは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
1
見事なまでのバッドエンド。2013/07/17
ナガサワ
1
ちょ、ちょっと待てー!何も解決してないじゃないかー!なんか、後味の悪さだけが残ったよ…。ところで本書の中のくだりの一つ──部下には、無理をするなとは言ってあるが……無理をしない訳にもいかない仕事だった──を読んで、福島の最前線のことが頭によぎった。『無理しないでね』という妻に『今無理しないでいつするんだ?』と言い切った男の言葉があるとかないとか。そういう人々こそヒーローだ。事故を政局の道具にしている輩はその言葉を戯言としか感じないのか?2012/01/11