内容説明
思考力や判断力を失い「だまされた」ことに無自覚な日本人の国民性を批判した映画監督・伊丹万作の言葉をもとに、日本を代表する「闘う」言論人2人が現代社会の行方を探求。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
22
メディアや政府に対する不信感を持って批判するのはいいけれども。また平和が大事というのも痛いほどよくわかるけれども、絶対的平和主義が問題解決の機会を逃し、事を深刻化したのも歴史を見て明らか。また批判の仕方が人の生まれたちから語るというのはそうなのかもしれないがあくまでその人の言っている内容に批判を留めるべきではないかと感じた。2018/04/01
ののまる
6
政治家の劣化がすさまじい。二世・三世議員。2024/04/07
bittersweet symphony
1
1946年「映画春秋」誌に発表された伊丹万作の小文「戦争責任者の問題」は、戦前・戦中の戦争責任について、総懺悔あるいは総被害者・特定の人物への責任転嫁ではなく、誰が騙し騙されたとは別次元で騙されたことへの責任が各人にあり、その認識がなければ再び騙されて同じ過ちを犯すだろうという見解になっています。佐高信・魚住昭両氏はこの伊丹万作が言う考え方の欠如が現代にまで続いているという認識になるわけですね。2008/06/09
おたま
1
冒頭にある伊丹万作の言葉が平和を考えるうえでとても重要だと思います。2010/02/04
うりぼう
1
伊丹万作の発言が過激。2008/05/26