内容説明
人はよく飛行機が落ちることを心配するが、実は車に乗って空港から自宅へ帰る間のほうが死ぬ確率は何倍も高くなる。このように、心配の度合いと、本当の確率がずれることで、あらぬ心配をし、本当に心配すべきことが疎かになる。心配すべきか、心配せざるべきか、人生の正しい選択を求める人のための学問――「心配学」の世界を、元トラックドライバーの交通心理学者が案内する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
39
この本を読んでも心配はなくならない。よく言う飛行機事故で亡くなる確率は交通事故で亡くなる確率より低いとは、わかっていても車の運転はやめないし、飛行機に乗るとやっぱりドキドキする。しかし、インフルエンザで亡くなる確率がこんなに高いとは。でも予防接種の副作用は気になる。2016/03/12
ちさと
24
未来を漠然と心配する。多分「本当の確率」とはずれていると分かっているけど心配になる。適度に心配になりながら、本当の確率を見極める方法を教えてくれる本です。結局は発生確率100万分の1とか言われても、心配すべきなのか実感がわかないし、結果の重大性には主観が評価の基準になるので全く心配しないって難しい。逆にリスクを下げるために大切なものを壊すのも本末転倒。と言うことで、かなり心配だけど今のままでいっか。2018/09/17
中野(racoon)
20
★★★★☆ 我々は小学生か~!(笑)ってくらいわかりやすく、時には少々極端なたとえで「平均値」と「中央値」の違い、「リスク・コスト・ベネフィット」の連動について教えてくれる。馬鹿にしているわけではなくて、実に微笑ましい語り口で和んで読めました。「仮に平均身長を170だとするとビル・ゲイツの年収クラスの背の高い人の身長は2万4千キロメートル。これは地球の直径の約2倍の長さです。」のところで思わず(;゚;ж;゚; )ブフォッ 何を真顔でそんなことを(笑)広く浅く系です。テロに関する記述はちょびっとしかない。2016/03/21
カッパ
15
主観の中で心配というのは生まれているのではないかと思った。知り合いから言われたことはなんだか気になる。テレビで騒がれていることはやたら気になるということだったりする。心配しすぎずに安心しすぎに生きることとあるが本当にそれが望ましいと思った。個人的にはアルコールは授乳中のほうが妊娠中の50分の1しかアルコールが赤ちゃんに行かないとしりへーっとなりました。2019/02/24
navyblue
15
著者によれば、「心配」本質とは、不幸な出来事が起きるのか起きないのか分からない状態だそうだ。リスクを定量的な数字にすることで客観的に物事を見ることができ、心配の感覚を弱めることができるという。その際、リスクの計算にはできるだけ正確な情報(数値)を得なければならないので、世の中に溢れる情報から「たしかであろうもの」を見分ける目を養うことについても丁寧に説明している。 後半部分は、具体的なリスク計算の例があり、さらに面白く読める。ここまで客観的になれれば、何となく心配、という気持ちが激減するかもしれない。2018/08/01
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