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内容説明
[凪を探して]日々の仕事を感情を抑えて頑張る河合さん。すべては愛猫・ナギとの幸せな生活のため。しかし、ナギはある日突然姿を消してしまう…。もう一度、あの猫に会いたい――。いなくなってしまった猫、昔飼っていた猫、島での猫探し…。愛しい「猫」を通して、5人の女性の心の機微を、優しく丁寧に描き出す、珠玉のオムニバス短編集。リュウ期待の新人ストーリーテラー、脇田茜のファーストコミックス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダリヤ
21
kindle版で読了。どのお話もよかったけど、凪を探して、ネコのヒトミ、紬の一例、の3編がとても好き。物語のねこたちは、ほとんど記憶の中にしか存在していなかったりして、読んでいてちょっと神秘的な存在のように感じた。それぞれのねこたちが、思い悩む彼女たちからそっけなく姿を消しながらも、一歩を踏み出すきっかけとなっていく感じがとてもよかった。この方の描くねこたちも、ねこっぽさをまとった女の子たちもみんな可愛くて、本として手元に置こう!と思った。2018/04/16
kanon
14
『猫がいない』短編集。一番好きなのは「空の青、雲の澪」、次点で「桃と早凪の島」。猫ってのは基本的に自由気ままに、自分のペースで生きている生き物なので、そう生きれていないと感じている人間は憧れてしまう部分があるのかもしれない。たかが猫、されど猫なのだ。空の青~の、写真を撮っている時に自分の身体に写真が写りこんでる一枚絵が、秀逸だと思った。こういうのを見ると、周りに合わせることも時には大事なのかもしれないが、自分の例えば性格なんかが変わってしまうくらいまで耐える必要はないよなあ、と思ったりする。限度が大事。2016/02/11
くろろん
9
個人的にかなり高評価なショートストーリー詰め合わせ!!確かに猫マンガではないけれど、人(頑張る女性)の心が繊細に描いてあってちょっと泣きそうにも。タイトル作品の「凪を探して」で、海に向かって泣きながら猫が元気でいてくれることをただ願うとこでウルッ。絵の好みはドンピシャではないけれど、買ってよかった。2014/02/16
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
7
私もずっと探している…猫は単なるペットではないんだなあと。「ブランケット・キャッツ」を最近読んだばかりだし。猫になにがしかを投影してしまうのか、猫が引き寄せてしまうのか…?2014/12/18
シュエパイ
7
今、一番そばにいてほしい猫さんたちが傍にいない、そんな彼女たちの物語。気位の高いミィのように子供の相手をする彼女のお話が一番好きでいた。最後のあとがきにかえてのピンナップが、いくつもの再生を表しているようで、とっても好きです。結局、あの子たちにはあえずじまいで、だけど、きっと・・・と。そう思うのです。2014/03/09