内容説明
四方を山に囲まれた人口600人あまりの絵に描いたような僻地の山谷村にある「駐在所」に猪熊喜三郎巡査が赴任した。その直後、殺人および死体遺棄事件が発生! 平和な村は大騒ぎに。だが、捜査は難航し、解決の糸口は全く見られない。容疑者はもちろん、犯行の動機も、被害者の足取りさえも、いまだ不明のまま。そんな中、猪熊巡査が「原点」に戻って再捜査を開始すると事件は思わぬ展開に……。元警視庁警部補が描く初めての駐在ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
38
四方を山に囲まれた人口600人の村で、駐在巡査猪熊が手掛ける不可思議な4つの事件(小さな村でこんなに死人が出るかとか、猪熊の妻康子こそ安楽椅子探偵という突っ込みもありですが)は、修辞の少ない簡素な語り口に乗せられてあっという間に読了しました。なかでも犯罪捜査での証拠能力“指紋は唯一無二”が問われる「冬の事件」が面白かった。2021/08/18
はらぺこ
36
奥さんのお陰で事件が解決に導かれてた気がする。たぶん、これが内助の功っていうやつなんやろな。 2017/04/09
ちょん
24
面白かった✨山奥村の駐在さんの勤務日誌を垣間見させて頂きました。奥さんと一緒に事件を推理する姿が微笑ましい。与えられた仕事を黙々と着実にこなしていく姿も素敵でした。大きな事件が連続するのではなくて数年に1回発生するってところがすごく生々しい(笑)2021/10/23
那由多
22
図書館でも書店でも入手できず今作を含めて2作しか読んでないが、地味に面白く好きな作風でファンだ。既に鬼籍に入るので、永遠に新作が出ないのがつくづく惜しい。元警視庁警部補だったので、駐在所勤務の経験もあったのかもしれない。日報の"平成△年"の△が▽や▷◁になっていたりするので、すべて違う年度の事件なんだろうな。遺作。2020/07/10
reo
20
山谷村は人口六百名あまり。四方を山に囲まれた環境は…〈中略〉山谷村は周辺の村々からさえも、陸の孤島などと蔑まれ、嘲笑の的になっていた。この村に猪熊喜三郎が妻と共に、山谷村駐在所に赴任したのは二年ほど前のことだった。のどかーな田園と山が広がる、のーんびりした所だと思うよね。ところが「春の事件」で二人。「夏の事件」でも二人。「秋の事件」では三人。「冬の事件」では一人。二年間で、な、なんと八人の死人が取れた。それぞれ事情のある死に方?あるいは殺し方?で楽しませて?くれる。それにしてもメッチャ犯罪率高い村やで!2018/12/05
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