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内容説明
アマルティア・センは、アジアで初めて、ノーベル経済学賞を受賞したインド人です。厚生経済学の内在的批判者であり、「開発経済学」の権威でもあります。彼の友人の鈴村教授によりセンの全貌が紹介されています。●目次●プロローグ/厚生経済学と社会的選択の理論/不平等の経済学と倫理学/厚生主義・権利・自由/厚生経済学の新構想/潜在能力アプローチ/自由と発展のパースペクティブ/社会的選択理論の再構成/エピローグ 2001年発行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
5
アマルティア・センはノーベル経済学賞を受賞した。彼の業積は多岐にわたる。しかし主な関心は経済学と倫理学との関係、とりわけ、貧困や飢餓に対して理論付けを行なった。自由や社会福祉もその延長上に体系づけている。アマルティア・センの全体を俯瞰する解説書である。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51531625.html2023/11/11
GASHOW
3
倫理は難しいな。2020/02/27
てぬてぬ
2
経済学には二つの手段がある:工学的アプローチと倫理学的アプローチ。この二つは切っても切れない関係なのに、最近の経済学では後者を放置しすぎちゃうん?っていうのが大筋。経済学は個人の幸福と社会全体の幸福を考えるべきだし、そのための力も持っている学問なんだなと感じた。効用とか合理性とか定義の曖昧な言葉でいつまでも倫理から逃げてちゃダメなんだろうな。これは自分にも当てはまることだ。2018/10/27