新潮新書<br> がんとの賢い闘い方―「近藤誠理論」徹底批判―

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

新潮新書
がんとの賢い闘い方―「近藤誠理論」徹底批判―

  • 著者名:大場大【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2016/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106106323

ファイル: /

内容説明

がん治療に関する妄言が蔓延している。「放置するべき」「抗がん剤は毒だ」「早期発見なんて無意味」――動揺し弱っている患者や家族は、ついこうした言葉に吸い寄せられてしまう。だが、それで苦しむのは、他ならぬ患者や家族である。外科医であり腫瘍内科医でもある立場から、冷静かつ科学的に「近藤誠理論」の嘘を見破り、誤りを徹底批判。そのうえで私たちが知っておくべき「がんとの賢い闘い方」をやさしく説く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

18
こういう真面目な本が、もっと普及してほしいものだ 近藤理論は極論かつ後出しジャンケン的宗教の世界なり2015/08/15

のぼる

8
「がん放置療法」の近藤誠氏への反論。及びがん治療に対しての持論展開。読めば成る程と思うが、近藤氏の本を読んでも、成る程と思うことがある。正直なところ、どれ程この種の本を読んでも、結論は出ません。いつ、どのような状態で自分がその立場になり、どのような病院、医師と出逢うかによって、判断は変わると思う。2015/09/19

Akira Suzuki

4
2人に1人ががんにかかる時代。「放置がベスト」「抗がん剤は毒」「検診はムダ」などの俗説が流布されている。がんを患ったら藁をもすがる心地で物事を冷静に判断できなくなり、上記のような言説を信じ、助かるものも助からない事態に陥ったり、有効性の疑わしい高額治療を選択しかねない。著者は近藤誠氏の理論を冷静に批判し標準治療の正しさを素人にもわかりやすく説く。患者自身にも各がん腫の治療/診療ガイドラインなどを見てしっかり勉強すべきであると警告する。がん患者のためにあえて名指しして近藤誠氏を批判した著者に敬意を表する。2015/10/10

とおる

3
著者の近藤誠氏に対する攻撃の仕方は痛快。圧倒的に著書の論に軍配があがっていると感じた。一方で、後半については個人的には共感しにくい部分もある。確かに厳格な証拠に基づいた医療、EBMは重要で理解できるが、それ以外は全部まがい物と言わんばかりの書き方には、共感出来ない。確かに免疫療法をうたうクリニックの中には怪しいところもあるだろうが、補完代替療法全般をまがい物扱いする書きっぷりは、著者が一番嫌う、レッテル貼りそのものの様な気がする。EBM以外は切り捨てる二元論的な思考は科学者としてはやや疑問を感じた。2015/09/06

tkokon

2
【重要】医療は、大変に厳密な科学的検証を繰り返し、エビデンスを積み重ね、その上で偽薬(プラセボ)に対し明らかに効果があるもののみを「有効な医学的手段」として認める。一方で、あたかもそうした「有効な医学的手段」であるかのようにうたったり、こうした検証行為そのものを否定することでビジネスをしている企業・人もいる。そうした『エセ医療』の代表格である近藤誠を徹底的に批判した一冊。『エセ医療』がどのような「理屈」で嘘をつくか、そして「標準医療(=医療業界の業界標準)」とは何か。本書は多くの人に読んでほしい。2015/08/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9809089
  • ご注意事項