内容説明
「このまま、殺して…」。花火大会の夜、エクスタシーの頂点で冬香が発した言葉に誘われるまま、菊治は彼女の首を絞める。最愛の女を殺めた男。彼を待っていたのは、苛烈な取り調べと孤独な法廷闘争だった。故意か過失か、それとも愛の証しか。菊治が最後に受け入れた罪と罰とは?論理では測れぬエロスの深淵を問い詰めた文芸大作。感動の結末。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
78
恋愛性愛小説は好きで、小池真理子・高樹のぶ子・立原正秋・村山由佳…らのそれは読んできたのに、渡辺淳一は「読まず嫌い」で終わるはずだった。幸いにも『失楽園』『愛の流刑地』の長編を読むことが出来た。この二作、私的にはミリオンセラーの『失楽園』より、再起を期して「小説家への夢よもう一度」と50歳を超えた男が主人公の『愛の流刑地』の方が面白かった。どちらも不倫の恋の話だが…。そこを議論すると「恋愛性愛小説」が存在しなくなるので・・・。2024/10/09
おいしゃん
46
上巻読み、しばらくいいかな…と思っていたが、続きが久しぶりに気になって下巻へ。冬香を殺したあとの裁判が話のメインとなる。完全なる第三者である、バーのママからの手紙が最後に出てくるが、女性から見た愛について強く考えさせられ、タイトルにも納得。著名な作品だけあり、やはり単なる官能小説ではなくホッとした。2018/01/07
りょうこ
43
上巻よりは何かしらの展開があったのでさっくり読めた。終始男性目線でのお話展開なので、ちょっと置いてけぼりを食らわされた感じがします。まぁもしかしたらこれが渡辺淳一ワールドなのか?このワールドはまだ私には理解不能(笑)豊悦好きだからまぁいっか..(笑)ただ、率直に感想を1点だけ言わせてもらえれば..『すごおい』のこの言葉のチョイスがなんか..キミワルイ。なぜただの凄い!がすごおいになるのだ?男性目線的にはすごおいが良のか?わっからーん!\( ˆoˆ )/2016/02/13
恋空
23
改めて読み返して、究極の愛の形をみたような気持ちで感動しました。いやらしさは無いです。冬香が羨ましいような気さえします。でも、そんな相手に出会ってしまったら、、幸せだけど怖いかな。2020/03/19
しょーくん@本棚再編中
22
★★★★★★☆☆☆☆愛とは何か?それを考えさせられる作品でした。前半は官能的な感じで進み、ある出来事を期に、倫理観を問う流れになります。私は、主人公のとった行動には理解できませんが、責めることもできない気がしました。きっと、愛し合う二人にしかわからない何かがあるからだと思います。2010/11/19
-
- 電子書籍
- 婚活区~29歳独身、結婚しないと出られ…
-
- 電子書籍
- 七王国のバラ 9巻 冬水社・いち*ラキ…
-
- 電子書籍
- 復讐するカラダーわたしは、許さない。-…
-
- 電子書籍
- 月刊 クーヨン 2020年1月号
-
- 電子書籍
- 図解 お金持ちの教科書