文春文庫<br> 中国で考えた2050年の日本と中国 北京烈日 決定版

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文春文庫
中国で考えた2050年の日本と中国 北京烈日 決定版

  • 著者名:丹羽宇一郎
  • 価格 ¥702(本体¥639)
  • 文藝春秋(2016/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167905576

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内容説明

日本は、この巨大な隣国といかなる向き合い方をすべきか。

習近平独裁体制が確立され、政治的にも経済的にも膨張を続ける中国。巨大商社のトップから、中国大使へと転じた著者が、これからの日中関係を真率に論じる。中国バブルは弾けるのか? 習近平が掲げる「中華民族の夢」とは? 日本企業は中国へ進出しても大丈夫なのか? そして、少子高齢化の進む日本の生きる道とは。

刊行時、大きな話題となった『北京烈日』にオリジナルの最終章を加わえた決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

24
2013年の「北京烈日」を2016年に増補、文庫化したもの。第1章で止めていたらしい。こういう本は、1年経つともう古くなるのが難。しかし、特に日本の将来像についての記述は、とても良い。ただそういう方向には、進んでいない気がするが。初稿は特に、習近平に期待し過ぎていたな、と。増補の時点で、「鎧が見えた」と言っているが、まだ西側の論理で動くようになるはず、と期待していたようだ。読者に「史記」や「三国志」を読んで中国を理解しよう、と呼びかけていたが、そこに流れる彼らの思想の頑なさは、想定以上だったということか。2021/01/13

しょー

3
経済界から中国全権大使になった著者による、中国の見方と、あるべき日中関係のあり方、日本の今後で気になるところなどを記した本。中国に限らず、その国のことは住んでそこでビジネスを含む仕事をしなければわからないってことを改めて思う。個人にはメイドインチャイナを買わないことにしてるけれども、この個人的活動は合ってるところと合ってないところがあるなと再考するきっかけにもなった。2018/11/10

とみやん📖

3
丹羽氏の本3冊目。とやかく言う人がいるが、主張がぶれず、腹が座っている人物なのは間違いない。大使ゆえに見えてきた、日本と中国のこれからの有り様を概括している。一部内容が薄いところや、説明が不足しているところもあるが、それでも著者の主張は簡潔でよく分かる。尖閣で物議をかもした元知事と対照的な生き方で、どちらに軍配が上がるかは今後の歴史が証明するのだろうが、結果は明白だと思う。2017/01/15

くま

2
中国も日本も相手を毛嫌いしても、隣国であることは変えられない。ならば歴史を引きずり出してもめるのではなく、今の日本、今の中国をお互いに知って、未来をつくる努力が必要だ。2018/11/22

ミノカサゴ134

2
大手商社の社長、会長から中国大使になった著者が、その経験を踏まえこれからの日中関係について考えた。さすがに、数字に強く視点も鋭い。「反日感情は、コンプレックスから」「日中は隣国であり続け、住所変更できない関係」など、自分には新鮮な警句だった。しかし、いちばん驚いたのは、国家予算の内容。2013年度の教育費が国防費の三倍もあったこと。いつまでも日米同盟にしがみついていると、そのうちヤバイことになってしまうのではないか?日本も、もっとタフで柔軟性のある国になって、相手国から舐められない外交を展開しようぜ。2018/11/03

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