単行本<br> 赤崎水曜日郵便局

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単行本
赤崎水曜日郵便局

  • 著者名:楠本智郎【編・著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • KADOKAWA(2016/01発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047319943

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内容説明

◆巡り合うはずのない“他人の日常”とのちょっと奇妙な出合い◆
 1週間の真ん中の水曜日は人々の日常であふれています。
 全国1億2千万人の水曜日は実にさまざま。
 そんな「水曜日の物語」を綴った手紙が
 熊本県南部の海辺にある小さな町に届きました。

 知らない誰かの「水曜日の物語」が流れ着き
 知らない誰かの元へ旅立つ洋上の赤崎水曜日郵便局。
 手紙を通じた一期一会。

 ささやかな希望と奇跡をお届けします。

【赤崎水曜日郵便局について】
水俣エリアである熊本県津奈木(つなぎ)町は、水俣病の被害地域であったこともあり、芸術文化による地域再生に取り組んでいる。その一環で始まったのが赤崎水曜日郵便局。町内の小さな岬・赤崎の海の上の小学校(廃校)に設置された小さなポスト。そこに全国から無作為に「水曜日の出来事」を書いた手紙が届き、それを別の参加者に転送する「片道書簡」形式。内容は家族や仕事のこと、恋愛、友達のこと、そして病や災害のこと......。「人」との交錯だけでなく、動物やモノとの出合いや別れなど、ごくごくささやかで日常的、しかし劇的な出来事が綴られており、手紙の交換を通じて人と人をつないでいく。これまで5000通以上の「水曜日の物語」が集まり、テレビやネットなどで全国的に大きな反響を呼んでいる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

58
こんな取組があったなんて・・・もっと早く出会っていればと思う。やはり、手書きの手紙はいい。文章の内容だけでなく、書かれた方の思いも伝わってくる。文字そのものから溢れる人間性みたいなものだろうか。いろいろ考えさせられるものも多かったし、ニンマリ、ほっこり、そうそう・・・とか。2020/11/07

あつひめ

53
不思議なもので、見知らぬ人の手紙なのに読みながら知っている人になっていく。苦しい気持ち、うれしい気持ちを書き綴ってあるだけなのに、書き手の姿を思い描いてしまう。メールなどがない時代、文通相手を求めるコーナーが雑誌にあったことを思い出す。赤崎は、タイムスリップしたような心が穏やかになる風景。3年間の取り組みの中でどれだけの人が心を救われたことだろう。自筆の文字には心が宿っている。その思いを見知らぬ誰かが掬い取ってくれる、書いている自分と素直に向き合える。そんな素敵な時間を生み出した取り組みの素敵な1冊。2020/11/09

ミルルン

41
週の真ん中の水曜日に届く、見知らぬ相手からの手紙。受け取れるのは、自分の水曜日の出来事を書いた手紙を見知らぬ相手に出した人だけ。とても素敵で面白い取り組みですが、今年3月までのプロジェクトだったそうです。住まいも年齢も様々な人たちのある水曜日の物語。いいことがあったり特別な水曜日だったり、いつもと変わらない水曜日だったりですが、素直な思いが綴られていて、書いた人が自然と思い描かれ、心が和みました。2016/04/23

紫羊

39
赤崎水曜日郵便局に水曜日の手紙を送ると、見知らぬ誰かからの水曜日の手紙が届くという地域アートプロジェクト。全国から寄せられた中から選ばれた手紙が、春夏秋冬に分類されて紹介されている。手書きの原本も添えられていて、見ず知らずの誰かの、いろんな水曜日に心が温かくなる。海に浮かぶ廃校を利用した郵便局の建物も不思議な味わいがある。私も久しぶりに誰かに手紙を書きたくなった。2016/09/26

しん

37
水曜日についての手紙を送ると、誰かの水曜日の手紙が届くというプロジェクトが、赤崎水曜日郵便局です。面白い試みだと思います。この本はそんな手紙を集めたもので、右側に便箋に書かれた手紙が掲載されていて、左側のページが活字化された手紙になっています。できるだけ手書きの方を読んでみました。読んでいると自然と心が暖まります。ほっこりしてきます。同じ思いの方もいたり、そういうことを思っているのかと感心してみたりでした。今月で終わるのはとても惜しい気がします。2016/03/09

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