内容説明
廃品回収のアルバイト中に見つけた樋口一葉の手になる一枚の反故紙。小説らしき断簡の前後を求めて上諏訪へ向かった真一は、妖しの美女麻芸に出会う。目が合った瞬間、どこかでお会いしましたねと口にした真一が奇妙な既視感に戸惑っていると、麻芸は世にも不思議なことを言う。わたしたちは結ばれることなく死んでいった恋人たちの生まれかわりよ。今度こそ幸せになりましょう。西原牧湖だった過去のわたしは、平吹貢一郎だったあなたを殺してしまったの……。前世をたどる真一と麻芸が解き明かしていく秘められた事実とは。名匠が幻想味あふれる物語に仕掛けた本格ミステリの罠。/解説=松浦正人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
50
樋口一葉の未発表原稿が発掘され、大学生の真一は真贋の可能性を求めて探求に。 そして出会う女性麻芸は真一と自分を、過去に死んだ恋人の生まれ変わりだと断言する。 この話の信ぴょう性に真実味を感じ始めるが、そこで殺人事件が起きる。 過去のシーンを含めて、幻想的な感覚が味になっているミステリ。 輪廻転生がテーマであるが、犯人の執念が何とも強烈。 生まれ変わりを見せるラストも運命的と言わざるを得ない。2025/03/05
タカギ
29
タイトルの「妖女」なんですけど、これが誰か?という問題なのかなと思う。登場する女の人は全員そんな感じ。特に中年以上で20歳以上も若く見えると表現される人ばかり。輪廻転生を絡めたミステリで、それをアリの世界なのかナシの世界なのか判じかねて、最初のうちは戸惑いながら読み進める。私個人的にはナシです。泡坂先生らしい男女の情愛があり、犯人は不気味でした。2019/08/04
すとろんぐ (旧よもぎだ)
23
そんなわけあるかい、とツッコミが入りそうなバカミスに分類されるのかもしれませんが、今ではよくある転生もの?という特殊設定ミステリを想起させる面白い作品。終盤まで謎の連鎖に興味が引っ張り続けられ、ミスリードの妙味がありました。しかしまた毒の仕掛け方が非常にユニークですね笑。まさかそれ伏線だったのかと思いました。どうせ贋作だろうとは思っていたものの、転生というワードをもとにここまで奇妙な迷路に仕上げた技術に感服。好きな作品です。2025/11/27
ステビア
20
大傑作!!輪廻転生をテーマにした幻想的な話なのだが、解決は大変合理的。伏線回収が凄まじくて嘆声を禁じ得なかった。いいもの読んだ。2015/08/09
芍薬
15
スピリチュアルなお話しなのね~とぼんやりしてたら横っ面ひっぱたかれました。そうですよねミステリーですもんね2013/10/22
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