内容説明
太陽が照りつけるカリフォルニアのビーチは、いつもの賑わいを見せていた。一方、史上稀にみるハリケーン“デイヴィッド”がメキシコ沖から急速北上。急激な海流の変化で、突如としてサメの大群がビーチに現れる。元プロ・サーファーのフィンは、サメの出現にいち早く気付き人々を避難させるが、荒波と共に迫ってくるサメの猛威は凄まじく、ビーチは地獄絵図と化す。だが、その恐怖はまだ始まりに過ぎなかった。 大量のサメを巻き込んだ３本の巨大竜巻が発生。ロスの都市部にもサメの脅威が襲い掛かる。ビーチから何とか逃げ出したフィンは、ロスに住む妻子の元へと向かうが……。 飛ぶ！喰らう！舞い上がる！ 人食い鮫〈シャーク〉×巨大竜巻〈トルネード〉！！ ハリウッドの映画業界人や俳優たちも熱狂させ、シリーズ化されたモンスターパニック映画の決定版がまさかの〈小説化〉！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
70
表紙とタイトルの凄まじいB級感に一目惚れし購入、中身も唸る程のB。帯に”全米が慄いた！アメリカで驚異の387000ツイートを記録”とツイートの数で人気を決めるなんとも現代的な視点も面白い。2016/02/27
HANA
63
サメ+トルネードという、混ぜてはいけない洗剤を混ぜたような映画のノベライズ。映画は未見なので読む前はもっとはっちゃけたバカな内容を想像していたのだが、意外や意外トルネードのパニックの方に重点を置いた堅実な造りであった。ツッコミどころ満載の問題の解決方法やチェーンソーでサメを真っ二つにするという、ある意味お約束はしっかりと残してあるんだけど。死ぬキャラは何の余韻もなくあっさり行くしサメはあくまで添え物程度になってるんだけど、それでもＢ級の香りを残しつつしっかりと読ませる作品に仕上げているのは素晴らしいな。2017/02/17
モヒート
11
久しぶりに読メ登録できる本がこれかよ！ と、いつの間にか発売されていたトンデモ鮫パニック映画『シャークネード』のノベライズです。 巨大ハリケーンによって沿岸から内陸部まで運ばれた、ありとあらゆる鮫という鮫が市街地で人を襲って暴れまくるお話。 映画で呆然としたあの救出シーンをどう描写するのかと思ってたら、文字だけだと意外と納得できる流れになってました。騙されてる気もするけど。 読了後は、鮫の種類や生態に詳しくなっている付加価値もありです。2016/02/04
さといも
9
サメと台風なんて凄すぎる！と大興奮して読んだ本。読んだら期待を裏切らないＢ級さ！！竜巻にサメがいるんだよ。想像したら怖い！人喰いサメが降ってくるんだよ！スピード感もさる事ながら観覧車の車軸が町を転がっていくなんてスケールもデカイ。こういう話にありがちなアーンな大人のシーンも無く、誰が殺られるか分からない。面白かったです。元奥さんのボーイフレンド…瞬殺なのにはちょっと笑っちゃいました。2016/04/19
羊山羊
7
まず、本のデザインを考えた人に感服。表紙がすごく簡素にできていて、それが良い｢B級臭｣を生んでいる。映画の原作を愛している人が作ったんだな、と手に取った瞬間に分かる1冊だ。中身も、主人公達の軽妙な掛け合いがはまるし、テンポの良さもあってすっと読めた。映画も見てみたいけど、グロ描写が苦手なのでかなり躊躇。中々悩ましいです。2016/01/15
