内容説明
国内外の観光客で賑わう浅草に聳える高層ホテル。その警備室に、不審な男から“殺人予告”の電話があった。悪戯とは思えないが、被害者も犯行動機も判らない。数時間おきにかかってくる予告電話だけが唯一の手がかりだった。応対する田辺は元警視庁刑事で、住み込み警備員として勤務していた。見えざる犯人との息詰まる30時間の攻防を描く傑作ハードボイルド!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナチュラ
29
頂いた本 都筑さんの作品は初読みでした。 浅草のホテルを舞台にしたミステリー。元警察官で警備員の田辺を始め、個性的なキャラクターと 浅草という都会と下町の混ざった独特な街の風情が シリアスな事件を軽やかにしている。91年の書き下ろしなので、時代の古さを感じるが それもまたいい。2017/09/08
nukowan
13
都筑さんの本を初めて読んだ。浅草のホテルで警備員をしている元刑事の主人公がホテル探偵として活躍するシリーズの長編第一弾、だとか。ふむ。微妙な具合。もっと盛り上がる展開を期待してしまっていたのか、少し物足りなさを受けた。殺害予告の電話から始まり、ホテル内で一日半という時間内で様々な出来事が元刑事の警備員探偵に襲いかかる。拳銃を持った男、駐車場の死体、反目する上司。編集者の娘、と娘婿。古典の話題など、知識として楽しめる一冊ではあるけれども、おもしろかったのかどうかがわからない。むーぅ。2020/04/25
chiro
8
「少し古臭さ」がかっこいい。そして、アイテムとしての煙草がかっこいいのです。小説でも映像でも物語にはやっぱり煙草が必要だと思うのだ。(と、煙草が登場する作品を読むと必ず云ってる気がする(笑))2017/11/26
へいがぁ
7
ハードボイルドとは少し違う印象でしたが、浅草描写が著者らしくて、楽しく読みました。このシリーズ復刊してくれるのでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。2015/10/05
やまほら
6
浅草ビューホテルをモデルにしたシリーズの3巻目。当然ながら事件はホテルで起こり、そしてほぼホテル内で解決する。著者らしい蘊蓄がふんだんに盛り込まれているのが、時々くどいが楽しい。アップルパイとかサンドイッチとか、なんでもない食べ物がうまそうなんだよなあ。2017/06/03
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