出版社内容情報
コンサートやライブのエンジニアに必要な基礎知識を学ぶための教本。初心者がつまずきやすい技術的な内容をイラスト図解で解説。
コンサートやライブの「裏方」として活躍するPAエンジニアになりたい人のための入門書。PAマンになりたい人がもっとも知りたい「PAとはどんな仕事なのか?」、「実際の現場でどんな仕事をしているのか」という切り口から、サウンドデザインの考え方、PAシステムの構築のしかた、現場でのセッテシングと本番でのワーキングフローについてをイラスト図解で、わかりやすく紹介。著者は30年間ライブの第一線でPAエンジニアとして活躍する半澤公一氏。基礎知識編で紹介するPA機材の基礎知識、音響工学、電気の知識も、現場で必要となるノウハウに基づいて紹介するので、初心者でもスピーディーに理解ができます。「PAの仕事」と「エンジニアリングの基礎知識」を一冊で知ることができるPA入門に最適な一冊です。
PAとはどんな職業?/音響マンになるためには/いろりおなミキサーの存在/レコーディングとPAの違い/音響セクションのポジショニング/ハウスエンジニア、モニターエンジニア、システムエンジニア/システムデザインとサウンドプランニング/音響関連の資格/プロフェッショナルとアマチュアの違いとは?/キャストとスタッフの違いを知ろう/音響マンの仕事の最重要項目「スピード」/オンステージとオフステージ/オーディオシステムとのつきあい方/現場のワーキングフローを知る/打ち合わせ~リハーサルまで/会場別の音響システムプラン/ライブハウスとホール・劇場/シーン別のセッティングコンセプト/機材を知ろう/マイクロフォン/ミキサー/エフェクター/ケーブルとコネクター/パワーアンプ/スピーカー/音響の基礎知識/音の振る舞い/周波数/音波と性質/音圧と音量/音色と音質/音響効果/電気の基礎知識/デジタルとアナログ/ノイズ信号/トラブルシューティング/
【著者紹介】
半澤公一(はんざわ・こういち) サウンド・エンジニア/PAエンジニア(オフィス・イノベーション代表)。ライブ、コンサートのサウンドデザイン、エンジニアリングを中心に、レコーディング、マスタリングの分野で活躍。アーティストの音楽性に寄り添った綿密な「音作り」で定評がある。80年代後半からサウンドエンジニアとして活動。現在もライブの第一線で活動する。近年の代表的な仕事では、中島みゆきのツアー「夜会」のエンジニアリングなど。エンジニア活動以外にも、オーディオ誌での執筆活動も行っている。
目次
1 PAの世界
2 PAマンの心構え
3 PAの現場を見てみよう
4 PAの機材を知ろう
5 音の基本を知ろう
6 PAマンに聞くPAの仕事
著者等紹介
半澤公一[ハンザワコウイチ]
1959年2月5日京都市生まれ。イノベーション主宰。サウンドプランナー&エンジニア。学生時代からバンド活動のかたわら地元の音響会社でアルバイトを始め、1982年PAカンパニー「ティーアンドハイ」の創立メンバーとして参加。10年後に独立し現在に至る。主な参加作品は「中島みゆき」、「西村由紀江」、「姫神」、「ジャングルスマイル」、「NHK交響楽団」など多岐にわたる
栗原信義[クリハラノブヨシ]
1948年10月生まれ。子供の頃から夢だった音の仕事がしたくてNHKに就職。カメラや照明の勉強をした後、数年後にはホール番組のミキシングを担当、本格的に音の世界に入る。1973年にオープンした4,000人収容の新ホールではPAの新たな手法を開発。1980年頃からはN響の録音やヨーロッパからのデジタル伝送方式を開発。1990年代にはスタジオ設備のデジタル化や、プロ用DATなどのデジタル機器の開発とともに、紅白歌合戦のPAやミキシングを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。