内容説明
人口が増加の一途をたどるなか、気候変動による作物生産性・食料自給率の減少などにより、世界レベルで食料危機が懸念されています。とくに、動物タンパク資源の確保が深刻な問題になると予想され、大型家畜や魚類の代替食料が求められていますが、その有力候補の一つとして“昆虫”が注目されています。
本書は、日本を含む世界各地における昆虫食の実態について、歴史・文化的な背景をはじめ、種々の調理方法、栄養学や医学的な見地、採取方法、そして養殖や流通事情を交えて平易に解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
幸本司
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ある国の人々が昆虫を食べているからといって、それを気持ち悪いとか信じられないとかいった言葉でけなさないようにしたい。それも、一つの立派な食文化なのだから。2017/08/07
Inzen_Komori
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来たる食糧危機や宇宙での長期航行に備えて昆虫食の良さやレシピから毒性・薬用昆虫等の事項までクソ真面目に網羅していて精神的にかなりキツイです。まず一章を読むだけで日常の食事にすら躊躇いを生じさせる書き方をしている。……昆虫食において注意すべき点は?生食は避ける?成虫はあんまり食えない?内臓や排泄物は押し出すなりしてなるべく取り除く?脚のトゲや翅は食えたもんじゃない?蝉は結構うまい……という感じ(?)。でも実際に日常に溶け込むときはたぶん粉末にしたりペースト状にして肉団子とかにして見た目わからなくさせるだろう2014/11/08
ととむ
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微に入り細に入り昆虫食の各国事例が網羅。読んでると食べない方がどうかしてる気分になるけど・・・いやいや無理かなー。考えてみればしゃことかエビは昆虫ぽいわなあ。2012/09/16