内容説明
長年に渡り大好評の公式版から主要部分を集約した文庫エッセンシャル版
歴史的ベストセラー『人を動かす』『道は開ける』の著者として知られるカーネギーの輝かしいキャリアは、話し方教室の講師をつとめたことからはじまる。長年にわたる経験を土台に、カーネギーは深い人間洞察に根ざした独自のスピーチ術を編み出し、授業や講演の現場で磨いていった。話す前の心構えから、テーマの選び方、準備、始め方、終わり方まで、人の心をつかみ、自信を持って人前で話すためのノウハウを懇切に手ほどきする。1926年の初版刊行以来、改訂が施されてきた現行の公式版である『新装版 カーネギー話し方入門』から本編12章を収載した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
トンちゃん
34
話し方＝スピーチのやりかたの入門書。というか王道本とでも呼ぶべきか。長年読み継がれてきた往年の名作でもあります。私は他のスピーチ本を読んだことがないので比較はできません。本書は他の外国本に見られるように、事例が豊富です。時には飽きてしまう程に。ですが、その中に「面白い！」「勉強になる！」という言い回しやユニークさ（時にどこがユニークなのか・・・というのもありｗ）に出会えます。また、スピーチ本ですが、その本質を突き詰めていくとライティングの本質とも似ている点が非常に面白かった。長年、読み継がれるわけですね。2020/02/02
たんかれ～
31
上手なスピーチは才能ではなく入念な準備と推敲、訓練と習慣づけによりなされるとし、その各論を説く。聴衆は自分が興味を持つことしか聞いていない。スピーチは短く。具体的な話で分かりやすく。うわべではなく心から話す。堂々とした振舞いと服装。良書を読みコトバへの感度を上げておく。2016/08/10
Hammer.w
25
「独創性は、真似の真似の先に」、「失敗が成功への唯一の道」、「何より大切なのは、ﾞ自分自身ﾞだということ」。。。今の生き方を再確認する入口になりうる一冊です。2016/07/26
あつお
18
話し方の教科書。 完璧なスピーチは存在しないが、原理原則を押させることは可能。そんな基本事項を教えてくれるのが本書。主な内容は①準備、②相手への関心、③興味を抱かせる。①偉大な演説化は皆、周到に準備し練習を繰り返す。考え抜いた上で極上のアイデアが生まれてくるのだ。②人気のある演説家は、行先により話の内容を変えていたという。地域でヒアリングを行い、ローカルネタを仕込む。相手へ関心を持つことで、自分にも関心を持ってもらえる。③身近な事柄の意外な一面を知れるのは面白いもの。相手の知るモノの、意外な一面を語ろう。2023/05/20
かいてぃ〜
14
カーネギーさんの名著の文庫版2冊目。『話し方入門』とあるが、主にスピーチを対象にした内容。スピーチをする機会が殆ど無い為、途中で止めようかと思ったが、結局最後まで読めてしまった。普段の話し方からもっと気を配るべきですね。どうすれば、より伝わるのか？共感を得る事が出来るのか？また、どうすれば言葉のセンスを磨く事が出来るのか？かがここにはあります。もっと語彙力をつけたいとも思うし、思いですね、最終的には。稲盛和夫さんの本ではないけれど、なにかをなしとげたいのならば、やはり『強い思い』が必要だと痛感しました。2016/04/28
