内容説明
おそれるな、つかいこなせ!
――安倍政権下で2015年10月まで社会保障と税一体改革担当副大臣をつとめた西村康稔衆議院議員が、
マイナンバー法の立案・制度の導入等を担当した経験から、マイナンバーをどこよりもわかりやすく解説。
制度の概要からマイナンバー・マイポータルの活用法、
今後のIT展開と東京オリンピックへ向けての可能性、
電子政府の未来まで、マイナンバーを最大限つかいこなす方法を論じた一冊。
1 番号とは何か
2 マイナンバー制度の概要
3 小さく生んで、大きく育てる
4 日本のIT戦略
5 マイナンバー制度と電子政府が日本を変える
6 東京オリンピックに向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
42
2015年刊。時の政権の経済再生担当大臣が著したマイナンバー制度の啓発本。かつて国民総背番号制の象徴と誤解され頓挫した住基カードの二の舞にならないよう、セキュリティを万全にして取扱いには罰則が伴うなど市民の不安に配慮、将来はマイナンバー制度が行政サービス効率化の切り札になるなどメリットを強調。制度の素朴な疑問に答えた63のQ&Aは2020年に読んでも古びてはいません。後半は政府のIT施策に紙幅。2010年代後半になって動き出したAI、RPA、スマートシティといった構想を示していた一冊として読めます。2020/08/10
マサキ
2
とにかく日本の行政のIT化が遅れている。そのことによる損失は大きい。マイナンバー制度は世界では標準になっている制度を丁寧に根気よく質問に答えている。最近、コロナでテレビによく出てきているが、この本に出ているのと同じ姿勢でテレビでも答弁をしている。政治家に肩入れ等はしない主義であるが、この人は真面目に国のために取り組んでいると感じた。2020/08/02
完璧主義のぺんぎん
2
報道では教えてくれないマイナンバーのメリットについてわかりやすく書かれている。少し古い本だが、マイナンバーについてあまり知識のない人にはオススメ。 ただ最後の章のAIとかIOTとかの話は関係ないのでは?最後の最後に自分のほかの本をめちゃくちゃ押し売りしているような感じがして残念だった。2018/03/17
りらくま
1
マイナンバーの危なさやデメリットばかりが報道されており、本当にそうなのかと思ったことが読んだきっかけ。なにも知らなかったので勉強になった。利便性をアピールされていたが、やはり民間利用に関しては不安を感じた。しかし公的利用に関してはなるほどと同意。わかりやすかった。2016/03/31