内容説明
近年、遺伝子組み換え食品(GMO:genetically modified organism)の普及が進んでいます。しかし日本ではその普及度合いがあまり伝わっていません。遺伝子組み換え食品については普及推進派、アンチ派による厳しい意見対立があり、冷静な論争ができない雰囲気になっています。
この本では、主に日本における遺伝子組み換え食品・遺伝子組み換え作物の変遷と現状、GMOに対してどのように考えれば良いのか、今後の課題などについて紹介します。これにより、GMOについてどのように考え、どう対処すればよいのかという疑問への答えを、読者自らが出すための知識を、多面的な観点から提供します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroyuki Nakajima
3
この本によると既にアメリカでは遺伝子組み換え食品が広く普及しているが、健康被害の報告は無いとの事です、今後日本も同様の展開となるかもしれません、一方ヨーロッパでは遺伝子組み換え食品に対しては厳しいスタンスで取り組まれています。自分の反対の立場は変わりませんが不安は多少軽減されました。2014/04/01
ととむ
2
科学的ものの見方、にこだわって、情報を開示することで市場主義が判断するスタンスなのは好感だが、放射線のLNT仮説とか関係ないところで感情的になってるのは頂けない。本筋に関係ないから触れなきゃいいのに。モンサントのラウンドアップの仕組みが面白い。一網打尽って名前はダテじゃなかったんだな。2016/03/24
emi
1
遺伝子組み換えについて、例えば医療分野であれば問題ないのか、それが食べ物であると問題なのかといつも感じる。文量も多くなく、淡々と書かれているので読みやすいのだが、遺伝子組み換え食品を肯定しているかのような内容は、感情的嫌悪派からすると苛立つ内容なのかもしれない。しかし、市場経済はそう動いてはいないし、嫌悪する割に廉価な商品を選択するのも消費者。ということであれば、どのように付き合っていくかと真面目に考えたい人にはオススメの本だと思います。冷静に考え、対応すると言うこと、大切なことです。2012/11/06
Ernest
1
遺伝子組み換えについて、できる限り偏っていない情報が欲しかったので、この本はうってつけでした。何に関しても、自分で情報を集めて、理解して、自分で判断するという姿勢が必要なのではないでしょうか。2012/05/04
てっぺー@モモタロウズ
1
何かについて議論しようと思ったら読まなければいけない本、というのは数多くあるけど、この本は遺伝子組み換え食品について議論しようと思ったら、自身のスタンスにかかわらず読んでおくべきだろう。実例を挙げて遺伝子組み換えの目的と方法、現状を説明してくれる教科書的な本。我々のおかれている状況のほとんどは、この本で説明されてると思って良い。ただしページ数は多くなく、リスク評価の詳しい手法などは突っ込んで書かれてないようなので、興味を持ったり議論をしたり、という時には参考文献等でもう少し勉強しなきゃならないんだろう。2012/01/29
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