出版社内容情報
★ 専門店だから知っている、
一番わかりやすいベタの「飼育のコツ」を
写真と図解で紹介します。
◇◆◇ 監修者からのコメント ◇◆◇
ベタとの出会いは一期一会です。
ベタは芸術品であり、
2匹として同じベタはいません。
美しい絵画のようなカラーや
現代アートのような芸術性の高い柄の個体がいて、
かっこいい個体もかわいらしい個体もいます。
さらにベタは世界各地のブリーダーたちによって
日々改良されて進化しています。
この先、どのような個体に出会えるのか……。
考えるとワクワクします。
ベタは個性的な熱帯魚であることも大きな魅力です。
水槽の外からの刺激にも興味を示してくれて、
コミュニケーションを取る感覚を味わえます。
成長による変化も楽しめ、月齢が進むにつれて
体色がダイナミックに変化する個体もいます。
若い成魚は繊細な美しい姿を見せてくれますし、
老成魚は個性豊かな表情を見せてくれます。
また、それぞれの個体に個性があり、
エサの食べ方、フレアリングの仕方は
個体によってさまざまです。
同じ個体でも、元気なとき、やる気のないときなど
日々変化があります。
ベタを飼育していると「人間味」を感じる瞬間が
多くあります。
ベタは過酷な環境で生き抜く術(すべ)を持った
丈夫な魚である一方、
改良されたベタは美しさに特化した繊細さを
併せ持っています。
本書はベタを「熱帯魚のベタ」としてはもちろん、
「観賞魚としてのベタ」として
最大限に楽しむための方法を提案しています。
ベタとの付き合い方やベタの月齢などによって
飼育方法は変化します。
本書ではいろいろな飼育方法を紹介していて、
その方法の特徴や、「そうしたほうがよい理由」も
説明しています。
きっとベタと飼い主のバランスの取れた付き合い方を
見つけられるでしょう。
ベタは長年にわたる品種改良によって
人間が作り出した特殊な観賞魚です。
もはや野生で生きることはできず、
人間が100%維持管理しなければ
命をつなぐことができません。
「ベタを飼育する」ということは、
その背景を受け入れ、芸術品として生まれてきた
ベタたちの美しさを最大限に楽しむことだと
私は考えています。
鑑賞寿命を終えたベタも「家族」として
「ペット」として愛情を注ぎ、
短い生涯のすべての段階で
愛と責任をもって飼育してあげてほしい……。
悩みの尽きないベタの飼育ですが、
本書が少しでも飼育のヒントになれば幸いです。
よこはま金魚
虎岩 健吾
【目次】