角川文庫<br> 無花果とムーン

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角川文庫
無花果とムーン

  • 著者名:桜庭 一樹【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2016/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041036235

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内容説明

18歳の少女・月夜の大好きなお兄ちゃんは、ある日目の前で突然死んでしまった。月夜はその後も兄の気配を感じるが、周りは誰も信じない。そんな中、街を訪れた流れ者の少年・密は兄と同じ顔をしていて……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

43
全体的に息苦しさとか閉塞感漂う展開。月夜が当初と比べるとだんだんと追い込まれていく様は読んでいてなかなかに辛い。それだけに最後のイチゴ先輩など周りの人とのやりとりが良かったと思う。2016/02/28

PEN-F

39
妖しくて不思議な感覚だなぁ☺️ 月夜の言葉がふわふわと空から降ってくるような....。2021/01/31

ブルちゃん

31
再読!しました😍昔読んだ時のように、号泣とまではいかなかったけど、やっぱり悲しくて悲しくて、ポロポロ涙がでてしまいました。儚すぎるよ。わたしはとにかく悲しみでいっぱいになります。そして桜庭さんの世界観がめちゃくちゃ堪能できます😌2025/05/08

Yobata

31
無花果町の紫の瞳を持つ月夜は、大好きなお兄ちゃん・奈落を目の前で亡くしてしまう。それから始まる奈落を思わせる幽霊との夏休みが始まり、ギリギリの淵に立ち続けることに…。18才から19才へ,子供から大人へ進んでゆく段階の少女が亡くなった最愛の兄に対して秘密を抱えながら現実に藻掻き葛藤していく描写はさすがの桜庭さん。周囲の人から演技くさいと罵られ,離別を味わいながらも、何も感じていないようにだんだんと兄のいるあの世の淵へ進んでいってしまう陰鬱さにどうしようもなさが、貰われっ子であるという自分の存在の曖昧さを→2016/02/07

まめ

28
「さよなら、ぼくのパープル・アイ。生きて、元気に暮らせ。もう逢うことはないだろう」以前目にしたこの一文が心に留まり、読み始めた。最愛の兄・奈落を亡くした少女・月夜の、揺らぎと哀しみを描いた物語。死んだお兄ちゃんがいると訴える月夜との距離を掴めなくなる家族や、ドロドロとした人間関係が現実的。故人に対する心の距離感の測り方は人それぞれだから難しい。「最愛の人の死」という重いテーマではあるものの、個性の塊のような登場人物や舞台設定によって、どこかふわふわとした雰囲気が漂う。陰鬱さと浮遊感のバランスが絶妙な一冊。2016/02/02

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