内容説明
大手電機メーカーをある事情で退職したエンジニア・野口陽子は、存続が危ぶまれる東北の三流大学に非常勤講師として招かれた。彼女に課せられた使命は「ソーラーカー」を作り、レースに出て大学の知名度を上げること。しかし集まった学生は落ちこぼればかりで資金も技術も足りない。一流大学や大企業チームとの圧倒的実力差、そして震災……。あらゆる逆境を跳ね返すべく、彼女たちの挑戦が始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タルシル📖ヨムノスキー
24
バイオエタノールカーの次はソーラーカー。大手家電メーカーを退職したエンジニアが三流大学の講師として招かれる。その大学でのミッションはソーラーカーを作りレースで入賞し、大学の知名度を上げること。集まった学生はパッとしない奴ばかり。資金は200万円。この環境下でレースを勝ち抜くことはできるのか!久しぶりにドキドキ・ワクワクしました。感じとしては〝下町ロケット〟に近いかも(どっちが先かわからないけど)。もう少し学生たちのプライベートをのぞいてみたい気もするが、その分東日本大震災とからめてあるので読み応えは抜群。2021/01/30
Totchang
9
太陽の昇る道を題名にしたようですが、それなら The road rising sun. ではないでしょうか? とはいえソーラーカーというテーマに東日本橋大震災を絡めて、とても良い内容でした。特にボランティアが瓦礫を片付け道を切り開くくだりは、リアルでとても良かったと思います。2018/03/18
ozzy
4
同じゴールを目指す時に、力を発揮出来る人でありたい。また、人の力を引き出せる人でもありたい。2016/02/14
げんまん
3
ちょっと話の展開が都合良すぎのような気もしたが、非常にテンポよく読めた。何でも前向きに取り組んでいれば、自ずと道が開けると言うことなのかな。それにしても、鈴鹿でのレースの結果は気になる。2019/04/11
シュナイダー
3
クビをかけた女性講師と学生六人の挑戦を描いた作品。時間、資金が少ない中でのソーラーカーレースに賭ける姿には涙腺が緩み、レース中には何度も[頑張れ]と叫んだ。そして運命の三陸海岸地震の大津波の描写があまりにも生々過ぎて、ニュース映像がフラッシュした。ライジング・ロード、太陽の昇る道人生、負けるな、諦めるな、へこたれるな!2016/10/13