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内容説明
イザナギ、イザナミ、アマテラス、そしてスサノヲ。一地方の霊格として独自の性格や尊崇を有していた神々は、どのようにして日本神話を代表する神格を獲得していったのか。歴史学と民族学・比較神話学という二つの潮流をふまえ、素朴な「原像」が宮廷神話へと発展していった過程を追い、信仰や祭祀の形成との関係を通して古代国家成立の実像に迫った日本神話学、不朽の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
27
日本神話の不整合性。この違和感の源に迫りたくて、またこの手の本を読む。2018/01/22
うえ
8
「天石窟戸神話が、中国の西南部の苗族などにある、日の神が洞窟に隠れ…鶏を鳴かせて外におびき出したので、ふたたび天地が明るくなったという神話とおそらく同系の南方系説話らしいことは、すでに多くの学者の論じたところである。天石窟戸神話の常世の長鳴鳥は、鶏のことであることは古くから説かれている…鶏は、中国でも朝鮮でも、日の出を告げる鳥、太陽神の使者とされたが、伊勢神宮でも、式年遷宮のとき、御巫内人が玉串御門と瑞垣門の前で、鶏の鳴真似をする行事や、鶏の所作をまねたという鳥名子舞が…伊勢神宮関係の文献に出ている。」2021/02/11
キアヌ安倍
4
如何にして日本の神話が成立したのかを考える上でとても参考になった。2016/11/22
Jimmy
3
これは掘り出し物です。借り物の斎藤英喜「読み替えられた日本神話」が大ヒットでその中に”良い仕事”と賞されていた著作で、天照大御神を始めとする日本の神々の今の在り様に隠された生い立ち・成り立ちを探るとても刺激的な仕事。 2019/10/07
Junko Yamamoto
2
日本神話が政治的であったことはわかったが、もっと整理して欲しかった。。。自分でするしかないか。。。2019/11/21