内容説明
群雄割拠した戦国の動乱の世も、やがて統一に向かおうとする時――長篠城をめぐる武田と徳川の激しい攻防の中、運命の不思議な糸によって、3人の若い武士と3人の若い女がめぐり合う。境遇も個性も信念も違う彼らが、それぞれの愛と願いをかけて戦い、自らの運命と格闘し、生きて散りゆくさま。そのなんと儚く、しかし胸に迫ることか――。無情な歴史と人間の姿を、詩情溢れる筆致で見事に浮き彫りにする、歴史人間ドラマの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
河内 タッキー
10
男3人女1人の幼馴染み同士が、その1人の女性をめぐって様々な思いを抱きながら対立し、別々の人生を生きる。時には対決するほど憎み合う3人の男たちだが、結局心の底では友だちだと思い続けている。それがなんとも清々しい。クライマックスはドラマチックでかっこよくて感動的だ。2019/07/25
雲國斎
0
記憶なし…。1991/11/29
しーふぉ
0
★★ 戦国時代に武田家と徳川家の間を漂う3人の男と3人の女の物語。2012/09/07
孤猿
0
長篠合戦時、左近八郎、俵三蔵、山名鬼頭太、安良里、みゆき、ひめの六人の男女が織りなす物語。死にゆく者、生き残る者、自分ではどうすることもできない運命の姿が描かれていた。2025/05/12