角川文庫<br> マタニティ・グレイ

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角川文庫
マタニティ・グレイ

  • 著者名:石田衣良【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2016/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041038017

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内容説明

小さな出版社で働く千花子は、予定外の妊娠で人生の大きな変更を迫られる。戸惑いながらも出産を決意したが、切迫流産で入院することになり……。妊娠を機に、自分の生き方を、夫婦や親との関係を、洗い直していく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

103
面白かったです。予定外の妊娠をしたキャリアウーマンの心の揺れがリアルでした。仕事にやりがいを感じている千花子にとって、妊娠したことは人生のターニング・ポイント。戸惑うのも当然だと思います。でも、千花子は母になることを選んだ。母親になることに不安や期待や葛藤を感じるのは普通のことだと思います。悩んだり喜んだりしながら母親へと一歩ずつ歩んでいく姿が印象的でした。妊娠して母親になっていくことの素敵さを感じずにはいられません。それにしても妊娠と出産の描写が男性とは思えませんね。2016/05/10

じいじ

100
「子供は作らない!」堅い約束のもとに結婚。女性雑誌・編集部員に全力を注ぐ妻と、折からの不況に悪戦苦闘するフリーカメラママンの夫婦。物語は、間もなく妊娠。悩んだあげく「産むこと」を決心。…それにしても、さすが作家だ、石田さん巧いなぁ。妊娠について徹底的に取材して、勉強のあとが随所に見てとれます。途中、切迫流産の緊急入院を乗り越えて…、夫婦仲はますます深まります。神秘的で命の尊さを実感させられました。感動の男子誕生は、目頭が熱くなりました。心温まる、石田さんしか書けない長編です。 2020/04/26

りゅう☆

89
子供を望んでない夫婦に妊娠発覚。雑誌編集部で働く千花子。フリーカメラマンの夫一斗は不安定な低収入。ローンの残ってるマンション、育児産休制度ナシ、なかなか実感湧かない母性、悪阻、切迫流産の危機、妊娠中の性生活について、そしていざ出産。マタニティ以外のストーリーの中途半端さや、節約といいつつ贅沢な外食や買い物など疑問に思う軽さあったり、うまく行き過ぎ感は否めないけど、妊娠出産を経験してるからこそ共感する部分が多々あり。石田さんの作品では珍しいキャラ、単細胞の単純でお人好しだけど心は真っ直ぐ→ 2016/10/04

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

60
キャリアウーマンの望まぬ妊娠。子どもより仕事をとると決めていたのに…。小さな会社で制度も整わぬ中近付いてくる出産の日。男性作家でもここまで臨場感豊かに書けるのかと驚きでした。しかし、私も男性であり本当にどこまで理解できたかわかりませんが、男性のための妊娠・出産に関するリアルな見聞を広める指南書になるのではないかと思います。2023/04/29

mmts(マミタス)

48
うーん、何だかなあ。石田衣良さんが大好きだから、私自身は子どもは居ませんが小説を買いました。いわゆる"選択子なし"(ちょっと前に流行っていてアルファベットの造語ありましたよねぇ?)なのに、あっという間に妊娠しますし。そりゃあ、たしかにおめでたいけど、やっぱり違和感を抱きました。まあ、石田衣良さんが男性ですから、あまり野暮ったいことは言いませんが。それでも、やっぱり違和感あるお洒落な生活にはビックリしました。あれは妊婦がどうこうではなく都会じゃないとお洒落なマタニティーライフさえ送れませんよねぇ。2016/10/29

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