内容説明
世界史上稀に見る、豊かで平和で格差が小さい、美しき日本国はもう終わった。政治は混迷を極め、経済は停滞。このままでは必ず国は滅びる。もうおわかりのはずだ。耳に心地のよいことばかり言う政治家を、決して信用してはいけないことを――。有事は明日にも起こりうる。我が国に残された時間は長くない。だからこそ国民を信じ、真実をお話しよう。全てを語り尽した覚悟と矜持の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみやん📖
6
前著「国防」より時間をおいて、読了。石破氏は主張がぶれず、地味だが、着実に実績を残す、数少ない良識派と改めて感じる。 安全保障や外交については、感情的についていけない主張があるが、それ以外の政治家や大臣、国政などに関する基本的な価値観は賛同できる。 小渕、小泉両首相が、国民から志治を得た原因は納得。2017/04/12
みじんこ
6
専門である安全保障分野が特に詳しく書かれている。昨年の衆院選を終えて、最初に「自民党は他の野党よりもマシだったから選ばれた」と振り返っている。これは正しい現状認識だろう。まず綱領がないという点からの民主党への批判も随所にあり、マニフェストに関する話は特に納得した。石破氏は今年派閥を立ち上げた。本書で「国民が望むのは、適材適所であり、派閥の機能として行われる人事ではない」と書いたことを忘れないでいて欲しい。「政治に幻想はいらない」の言葉通り、現在の日本が置かれた状況を直視した、抜本的問題解決の議論が必要だ。2015/12/28
MOKIZAN
6
石破さんと云えば、1にキャンディーズ、2に国防、3に鉄道をイメージする方である。主張についての思いは、各人それぞれお持ちになるであろうから触れぬが、一番に感じたことは、日本は海を隔てた隣国達と比べれば、隔世的に国民主権が維持されいることだな。国民が自主投票で選んだ政府が最強権力を行使しているし、そのためには主権者に言葉(理屈)を用いた説明を必要としているのだから。よそには唯我独尊で統治、権力行使している国がまだまだあるもんね。2015/08/29
ホン
5
個性のある穏やかな口調ながらも説得力があり ぼうっとテレビを眺めてても石破氏が写ると つい聞き耳を立ててしまう。この本の内容も日頃の弁と同じく漠然とした抽象論とか全くなく非常にわかりやすい。日本国を想う気持ちがひしひしと伝わってくる。「民主主義は自己破壊的性向を内在してる」 この方が言うと含蓄があるし 私ら一般大衆も 国政とか縁がないと言わず それなりに意識して考えなきゃいけない気になってくる。2015/09/25
croixnivert
2
いつの日か石破総理が誕生するのだろうが、この本の心を、大切にしていただきたい。2015/08/23