内容説明
東海道一の暴れん坊と称された若き日の次郎長。子分第1号の桶屋の鬼吉は尾張の出。ふたり目は関東の綱五郎。清水の大政、法印の大五郎、増川の仙右衛門、追分の三五郎、森の石松と次郎長の男っぷりに惚れて子分も増えた。そして次郎長親分は最愛のお蝶と祝言をあげてめでたく夫婦になったが……。「次郎長一家」の胸のすく活躍、著者会心、時代小説の名作登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クラムボン
13
3年前に喧嘩で対手二人を殺めたと勘違いして出奔した次郎長。先ず三州吉良の小川武一の処、その後に遠州森一家に厄介になった。ほとぼりも冷めた頃に清水に戻るが…親類縁者からは厄介者扱い。他人の飯を食い多少は世間を知り始めた次郎長だが、度胸と喧嘩が強いだけが取柄だ。しかし不思議と人を惹きつける魅力があったのか、桶屋の鬼吉、関東綱五郎…と乾分が出来るが、清水の大政の存在が大きい。次郎長に親分の資質があると見込んだ。彼を親分として世間に売り出そうとプロデュースする。上巻は次郎長の20代が描かれる。2023/01/15
日本たらこ産業
1
上巻。“清水の次郎長”を中心に、次々と主役を変えながら各章ごとに次郎長一家の面々が語られています。上巻では「桶屋の鬼吉」に始まり「清水の大政」や「森の石松」等々が登場。下巻のあとがきにも書かれていますが、“三国志”というよりは寧ろ“水滸伝”の趣。2013/07/20
びーちゃん
1
次郎長が知りたくて読んだのだが,そんなにおもしろくなかった。小説がおもしろくないのか,もともとの次郎長の生涯がおもしろくないのか。評価22011/02/06
Masayuki Nakanishi
0
「相撲常」「森の石松」がおもしろい。2011/08/06
金太郎
0
石松千石船よりもどもりの石松の方が石松らしい2008/06/12




