内容説明
本書は、限られた空間やものを活かしながら、心豊かに暮らしてきた松平家の暮らしをふりかえり、おかたづけの心得と、今を生きる智恵を伝えます。本書では、もの、空間のおかたづけだけではなく、時間、お金、人づきあいのおかたづけに至るまで人生そのものを整理整頓する方法をつたえます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
10
藤の花の絵の表紙に惹かれて。空間、時間、もの、お金、人づきあいに関する、松平家での考え方が書かれています。家訓、みたいな感じです。自分の中で「こうあるべき」という太い柱があれば、迷うことなく生きていけるのでしょうね。昭和的な感じもしますが、日々、迷う心がある人には、指針になるかもしれません。2024/05/02
アキちゃん
7
とても勉強になった。心豊かに生きていきたいと思うので参考にしたいことがたくさんあった。片付けはもとより、心に陰をもたらす感情は丹田にため込み、体の深いところで受け止め、息とともに静かに吐き出す。人が健やかに生きるために、不要なものは自然にあふれだすのは自然の摂理。「知足安分」心がけていきたい2018/05/19
まんまる
6
鍋島家血すじの祖母と、井伊、松平家血すじの祖父を持つ著者。幼少のころから祖母に教えられた作法やもの、人付き合いの考え方を『おかたづけ』に絡めて書かれている。『おかづけは人生そのもの。これで終わりはありません。整理整頓を心がければ、清らかな精神があふれだすのです。』読んだだけでも、何だか清らかな気持ちになる本です。気品に充ちて、心に響く1文が必ず見つかる本だと思います。2017/02/04
ナナミ
5
とても読みやすい、ゆったりした文章で書かれてる。おかたづけ、とあるが物とか部屋のお片づけ本ではない。人生とか生活とかの心の持ち様が書かれてると思う。20歳くらいでこの本を読んでたら、バカみたいに洋服を買い物したり、人間関係とかに苦労したり、時間の使い方をあやまることもなかったのかも。でも後悔が人を強くするともある。おかたづけをしてみようという気になる。2016/03/16
てくてく
4
旧家のしつけは幼少期からじっくり行われるのだな、単に甘やかすのではなく、祖母や母の生きざまから学ばせてみたり、自分の判断と行動に責任をとらせることも厳しめに教えるのだなと、そんじょそこらのマナー講師が逃げ出すようなしっかりとしたしつけやマナーの一端に触れた気がする本。「貧乏とは、人様のために何もできないこと」というのがすごい。2023/02/03