内容説明
バカとは知識がないことではありません。価値判断ができないことです。
豊富な知識と立派な肩書きをもつバカは大勢います。
いつの時代でも一番強いのはバカなのです。「非学者論に負けず」という
言葉があるように、バカは論破できないから。批判する側は疲弊し、バカをみるのです。
バカにバカと言ったところで、奴らが反省するわけでもないし、無駄な反発をかうだけだし、徒労である。
しかし世の中には言ってもムダかもしれないけど、言わなければならないことがあります。
バカが圧倒的な権力を握るようになってしまった今の時代、国を滅ぼすバカには、
やはりバカと言うしかありません。
週刊文春の好評連載「今週のバカ」を再構成。
主な登場人物は、石原慎太郎、橋下徹、安倍晋三、みのもんた、朴槿恵、秋元康、朝日新聞、ネトウヨ、松本人志・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
33
メルカリ本。「バカは芋と同じで根の部分でつながっています。たとえば、畑に小泉純一郎が生えていたとしよう。髪の毛をつかんで引き抜くと、安倍晋三、渡辺喜美、橋下徹、菅直人がついてくる」「世の中には言ってもムダかもしれないけど、言わなければならないことがあります。国を滅ぼすバカには、やはりバカと言うしかありません」という滅法面白い本。日本のバカどもをばさばさ斬りまくる。オススメ! ただ、著者が多少右翼っぽいところがやや気になる。2021/07/16
フリスビー
15
★★★☆☆バカとは知識がないことではなく、価値判断ができないこと。特に政治家の判断は国民の生命に関わる。だから政治家がバカだと本当に困る。週刊誌の連載をまとめたものなので深みはないが、「参議院は民選制じゃないほうがいい」というのはかなりいい主張だと思う。タレント議員の受け皿にしかなっていない現状を見ると、そう思わざるを得ない。さらっと読めて発見もある本。2016/06/03
hk
7
「己の欲せざるところ人に施すことなかれ」 論語をひいてくるまでもないでしょうが。兎に角、他人様を軽々しくバカ呼ばわりしてはいけません。アカンもんはアカン。そんなことをしていては世の中が不協和音だらけになってしまいますよ。挑発的なタイトルをつけて売ろうという魂胆があるのでしょうが、本書が洛陽の紙価を高めているとは寡聞にして存じ上げません。一端のインテリゲンチャを気取りたいのであれば、まず自分の襟から直すべきなのではないでしょうか。こんな傲岸不遜なモノの書き方をしていては、誰もついてきてくれませんよ。 2016/05/27
失速男
5
暇つぶしには丁度いい。 世の中には絶対的に価値判断というのはあるのだろうか?所詮自分の判断は自分に都合のいいものに過ぎないのだから、それに合わない判断をした人を「バカ」と呼んでいいのだろうか。2016/12/19
すがの
5
「B層」に関する著作や、大衆社会への痛烈な批判で知られる著者の新刊。「週刊春秋」の連載「今週のバカ」をまとめたものであるらしく、とくに現代日本の政治家を中心にバカ、バカと斬ってゆく。やや過激なのは事実だし、品がないといえばそれはある面で正しいのだろうが、ことばの意味がゆがめられ、「正気を保つことが今ほど大事な時代はありません」(おわりに)というのには同意する。2016/02/08