内容説明
“日本のドン”田岡一雄亡きあと4代目山口組組長の座をめぐり、竹中正久4代目に反旗を翻した山本広ら反竹中派は一和会を結成、日本最大の広域暴力団山口組はついに分裂した。「不逞不遜(ふていふそん)」として山口組から絶縁処分を受けた一和会は、襲名わずか202日の竹中4代目を襲撃、射殺する。山口組対一和会の、血で血を洗う抗争が始まった……。関係者の証言と綿密な取材で描く、溝口敦の山口組シリーズ第4弾。
目次
文庫版のためのまえがき
第一章 殺害された竹中正久
第二章 「山口組解体作戦」
第三章 不在の四代目組長
第四章 山口組分裂
第五章 山口組に政治的ニーズなし
第六章 連合の時代を生きる山口組
第七章 大阪戦争前夜
第八章 三代目組長狙撃
第九章 抗争としのぎの世界
第十章 私的暴力の終焉
付1 山口組抗争史年表
付2 山口組vs一和会抗争史年表
単行本あとがき