内容説明
「ピス健」「二丁拳銃の健」「いけいけの健」と若い頃あだ名され、鶴田浩二襲撃事件、福岡事件、大阪戦争など、数々の山口組抗争史に名を残す三代目山口組若頭・山本健一。「日本一の親分(ドン)」田岡一雄の「日本一の子分」をめざし、その後継者として山口組四代目を目前に他界した伝説の極道の、剛毅にして繊細、波瀾万丈の生涯を、関係者の証言と緻密な取材で描く。溝口敦の山口組シリーズ第3弾。
目次
序 章 「日本一の子分」に生きて
第一章 国敗れて破れかぶれ
第二章 田岡の盃で東奔西走の日々
第三章 吹きつのる「壊滅作戦」の嵐に
第四章 全国を相手どる新若頭
第五章 第一次大阪戦争で「両雄並び立たず」
第六章 ベラミ事件に山健組三羽ガラスの参戦
第七章 大阪戦争勝利の後の苦い服役
第八章 田岡死して囚われの身の無情
終 章 奔馬果つ──殉死と非命
単行本のためのあとがき