内容説明
明治維新の裏側!
ひたすら先送りをはかる幕府、国際関係を省みず外国人テロに走る攘夷派……。
混沌を打ち破り歴史の歯車を動かしたのは、外国人(かれら)の一撃だった!
薩長史観、謀略史観を超えた真実の明治維新史。
「外圧」の歴史はここから始まった!
幕末日本を振り回した外国人の軌跡をたどることで、
国内抗争だけでは見えてこなかった明治維新の実像を明らかにした渾身の大作。
外国人(かれら)の一撃が、排外思想に凝り固まった日本人を世界に引きずり出し、幕藩体制を崩壊させた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
7
■黒船のペリー(アメリカ)■古武士プチャーチン(ロシア)■敬虔なハリス(アメリカ)■文人外交官オールコック(イギリス)■幕府を支援したロッシュ(フランス)■豪腕パークス(イギリス)■討幕の理論家(サトウ)■討幕商人グラバー(イギリス)幕末の日本に大きな影響を与えた外国人8人。この中で一番紳士的に日本と交渉したのは、ロシア人のプチャーチンだ。わざと居丈高に振る舞ったのがペリー。開国から明治までの十数年で日本は激変した。各国の思惑が複雑に絡み合い、もはや日本は孤立した島ではなくなっていた。2018/02/05
TETSUYA
2
◆幕末に少しでも興味があれば知っている有名外国人8名◆ペリー、プチャーチン、ハリス、オールコック、ロッシュ、パークス、サトウ、グラバーそれぞれの生い立ちから詳しく解説◆かなり興味のある人しか面白くないかも2016/04/21
天使の奇跡
1
幕末維新も見る角度が違えば見方が変わってくる。諸外国の力が大きいと感じる。歴史で習ったのと 全然知らなかったこと多い。 外国人から見た日本人はレベルが低くてイラついたと思うけど、日本人の良さが伝わったのか、日本のことを良く考えてくれたと思う。 すごい発見、明治天皇の誕生日は祝日になっているけど、大正天皇は天皇誕生日が祝日になってない2016/10/02
Tatsuhito Matsuzaki
1
8人は、いずれも日本史の教科書に登場するほどの有名人です。 でも、歴史の表舞台に登場した一瞬の時以外の彼らを知ることは少ないでしょう。 「歴史は点や線で学ぶものではなく、二次元(面)的かつ三次元(時間軸)的な思考をもって触れる」ことこそ大切なのだと再考させてくれる一冊です。 また、本書は単なる人物伝ではなく、当時の政府(幕府)の外交交渉経過なども具体に記されており、幕末の日本外交史を知る上でも参考になりました。2016/03/03
Shoko Chiba
0
開国の圧力をかけた外国人に焦点を当てたのは面白い着眼点。色々な角度で同じ物事を見られて理解が深まる。だが、残念ながら楽しく読むには単調で、年表を読んでいる気分に。三人目のハリスが特に辛い。歴史を扱う際の客観性の保持というのは、あとがきで筆者も触れているように重要だと思うし、読者としても期待したい。しかし、これは読者と距離を置きすぎではないか。2016/06/24
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