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内容説明
知能に勝るクロマニョン人が作った石器と同じくらい工夫を凝らした石器(石刃)が、ネアンデルタール人の3万数千年前の化石とともに見つかっている。ネアンデルタール人も巧妙な石器を作っていたらしい。ネアンデルタール人は約20万年前に誕生してから、このころまで原始的な石器を作り続けてきた。そんな彼らが急に自らの力で進歩的な石器を作り出したとは考えにくい――<本書より>
目次
まえがき
第1章 人類のあけぼの
第2章 人間らしさへの道
第3章 人類進化の最終章
第4章 日本列島の人類史
第5章 年代測定とは
第6章 遺伝子から探る
終 章 科学も人間の営み
あとがき
巻末資料・おもな人類種の概要
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
42
ジャーナリストによる人類進化の解説書。大変分かりやすい。学説や根拠に深入りし過ぎないのが良い。本書を読んでも、進化とは悲運多数死だというグールドの説が妥当な様である。隔離された群の間で形質の差異が蓄積し、偶然有利だったり運が良い群が生き延びる。人類で我々だけが残ったのも優れていたからとは言えない。誕生した20万年前と潜在能力の変わらない現生人類が、今優れて見えるのは文化の蓄積故である。本書には論理を曲げて名誉や保身に走った者も多数出てくる。欲深く他罰的で自己愛に満ちた種だと、まず自覚が必要だがそれが難しい2018/05/19
James Hayashi
30
新書なので簡潔に書かれているが、結構幅広くカバーしているためか散漫に感じた内容だが興味深い。2005年の発行だが、昨日のニュースで考古人類学上でかなり有力なフローレス原人(2003年発見)は急速に小型化したとの報道。この島に存在したゾウも小さく食糧事情と天敵の有無により小型化したと云われている。少ない手がかりから人類の進化をみていくのは不思議であり、また理論を打ち立てていく研究者の姿勢にロマンを感じる。 2016/06/10
あおい
26
課題のため。著者は人類学の専門家ではないが、必要なことは的確に書いてあり良書だと思う。読み易い。人類学の入門に丁度よい。2019/01/31
白義
22
なんだっていい、とにかく当時最新の人類進化史というものをあまり進化してないオツムの人間にも理解させてやるぜ、という(もちろんそんな失礼なことは書いていないが)くらい分かりやすくまとめられている。人類の出現といってもその歴史は突然劇的展開があるものではなく、700万年前に生まれた初期人類から、脳の大型化と石器使用に400万年以上、さらに言語が出現したのもそこから200万年以上はかかっている。新発見著しい分野のため2005年の本ゆえの古さはあるが、700万年の歴史を平易にまとめ、様々な説に目配りを効かせた良書2015/09/21
バカボンのパパ
19
猿人「アウストラロピテクス」、原人「北京原人」、旧人「ネアンデルタール人」、新人「クロマニヨン人」子供時代を 思い出す。動物の骨を石器で砕いて、髄液を飲む、うかつにも、「美味しそう」に感じてしまった。 2017/12/12
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