内容説明
IT総合情報誌「日経コンピュータ」で、2010年から2011年にかけて連載された東京海上日動システムズ社長、横塚氏の人気コラムを書籍化。
本書では、SE一筋40年の、横塚社長が、21世紀のSEに求められる条件について、自身の経験や現場の声を元に考えていきます。「プロデュース思考」、「カスタマーエクスペリエンス」、「チャレンジ力」「組織の壊し方」など、これからのSEのあるべき姿や、SEという仕事の面白さに気づくためのメッセージが満載です。
「ありがとう」といわれるSEになろう。これが本書の目指すSE像です。システムの利用者から、「ありがとう」といわれること。これほどSEとしてうれしい瞬間はないのではないでしょうか。
多くの利用者から「ありがとう」といってもらう。そのために、SEは何をどうしていくべきなのかを横塚社長と一緒に考えていきましょう。
【目次】
はじめに
【第1章 プロデュース思考で臨もう】
チームで考えると知恵がわく
会社に勢いを付ける情報化投資を ほか
【第2章 新しいことにチャレンジしよう】
クラウドの魅力を考える
「要求開発」をやってみた ほか
【第3章 縦割り組織を壊そう】
縦割り組織の壊し方 ほか
【第4章 国を変えよう、社会を変えよう】
地球規模で「シェア」しよう ほか
【第5章 楽しく働き、楽しく生きよう】
ワークライフバランスの本質 ほか
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kemuta
7
経営者が書くこのような本(文書)は、単なる自慢話にしか思えなかったり、押しつけがましかったりするように感じていたが、本書は素直にすごいなーと思えたり、楽しそうでいいなーと思えたので、非常に良かった。また、CIOの定義が徐々に増えているという点や、過剰反応に関する点は、自分が考えていることに近く、なんだかうれしかった。少しずつでも、できることからやっていこうと思う。2012/05/14
しょへ
4
SEとして働いているけれど、正直今の仕事は好きではない。この本を読んでもその気持ちは変わらなかったけれど、自分の知らないSEの仕事、知らないSEの人々を見た気がする。この本に登場する人々は、著者を含め皆輝いていた。実際に働いている人は全員がこうではないのだろうけど、SEとその仕事が心から好きな著者の元で働く人は幸せだと思う。そしてその著者だからこそ、優秀でSEの仕事が好きな社員が集まるのだろう。それくらい本から著者の人柄がにじみ出ていた。私も著者のような社長の元で一度働いてみたい。2018/07/25
shiratori74
1
SI企業で働く人間にとって大事な心構えや組織を運営する上でのヒントがたくさん記載されており、大変共感を覚えました。ただ、一つ疑問に思ったのは、運動会のくだりです。「御社は役所以上に役所仕事だ」とお客様から指摘を受けたことを切欠に、横の連携を強くするためインフォーマルな関係を強くすることの重要を説いていましたが、そもそも部門間の連携が弱いのは社員一人一人に顧客志向の考えが根付いていないからではないでしょうか。コストの掛かる力技ではなく、社員教育や連携を推奨する枠組みづくりで解消すべき問題ではないでしょうか。2012/05/28
ura2wa
0
まぁ、普通かな。2014/05/20
近藤雄一朗
0
共感できる部分が少なく、あまり面白くなかった。2012/05/23