信長の肖像

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信長の肖像

  • 著者名:志野靖史【著者】
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 朝日新聞出版(2016/01発売)
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  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022513366

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内容説明

独特な似せ絵を得意とする小次郎は、京に上り狩野派の一門に入る。永徳を眩しく見上げながら真摯に修業に励む日々のなか、信長から小次郎に重大な密命が下る。絵師の眼を通して、武将たちの生き様と素顔を活写し、これまでの信長像を一新させる戦国絵巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

70
織田信長の生きた戦国時代、なるほど、こういう視点から見ることもできるのかとちょっと感心した。 絵に詳しくない私でも、狩野派は聞いたことがある。 その時代生きた異端の絵師の人生をリアリティに描いている感じがいい。 ただ、あまりにもうまくことが運んでいるので、多少肩透かし的なところもある。 読んでる途中で、タイトルの事がちらっと頭をかすめて、何かあるのだろうと読みすすめたのだが、さほどのこともなかった。 あと、漢字がもっと少なければもっと良かったかも。 これは、映像向けなのかもしれないな。 2020/02/26

ゆりあす62

64
図書館本。★★★★☆ 小さい頃からの信長のイメージと言えば「泣かぬなら殺してしまえ・・・」だったが、近年は様々な信長像が描かれてきている。その姿を狩野派でいながら雪舟流で「似せ絵」の絵師である小次郎に描かせる。彼は信長の依頼で、信玄を描く。心まで写し取るような小次郎の絵を見て信玄が国を治める器でないと確信する。一方で妹お市、幼い頃の四女などを描かせ家庭人の一面も。自分と同じ感性は信用し、家族を思う「信長の肖像」だ。2016/03/16

よむよむ

16
加賀大乗寺の小僧だった小次郎。守護の富樫晴貞に見出され、京の狩野一門に入る。その頃の似せ絵(肖像画)は平面なしゃもじのような画が主流だったが、晴貞から頂戴した雪舟の絵巻物から有り様(立体的)に描くことを学び、自分の画とする。その画は時の権勢を誇る信長の目にも留まる。小次郎の画はたくさんの人に出会い、描き変わっていく。人は目に物を見るが、心でも物を見る。その心に映る姿、おもかげを捉えた小次郎の画は人の心を震わせる画となった。2016/03/14

mitsuru1

15
狩野小次郎は一向宗に支配された加賀に生まれ、お寺の小僧から冨樫家に絵師として引き取られ雪舟流の写し絵を学んだ後、京へ上り狩野派に仕える。信長に写し絵の才を認められ有名な武将や女性の肖像画を描く。彼の眼から見た時代の流れや人々を描く、ちょっと変わった視点の時代小説。地元の話なのでよけいに面白く楽しめた。2015/12/27

あかんべ

14
新人さんの作品。戦国物はちょっと食傷ぎみだったが、これは戦国時代の絵師の話し。戦国大名の近くにいて、合戦に参戦しろといわれなくてあるいみラッキーな人。武将たちの生死、勝ち負けに一歩引いた視点が異色。2016/01/22

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