講談社+α新書<br> 会社という病

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講談社+α新書
会社という病

  • 著者名:江上剛【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2016/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062729192

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内容説明

生き苦しいのは会社のせいだ!! 会社に残る制度や慣習、風土にルール。人生の諸悪の根源をまとめて江上のアニキが一刀両断!」

目次

会社は病んでいる
(1)人事という病 そんなに偉いか東大卒
(2)出世という病 昇進が常に幸せとはかぎらない
(3)派閥という病 持病として付き合うしかない
(4)上司という病 バカ上司からは逃げろ。または大声で戦え
(5)左遷という病 不本意な異動から開ける運もある
(6)会議という病 この世の会議の9割はムダである(たぶん)
(7)残業という病 それは上司の無能度のバロメーター
(8)現場無視という病 ニセモノの「現場重視」に要注意
(9)就活という病 諸悪の根源は「新卒優先」
(10)定年という病 経営者にこそ厳格な定年制を
(11)広報不在という病 「真の仕事」をするほど上から嫌われる役回り
(12)成果主義という病 結局は、経営者の哲学が有るか無いかだ
(13)根回しという病 一見、不毛なようでいて意外な利点も
(14)社長という病 会社を生かすも殺すもこの人次第
(15)部課長という病 出世ではなく仕事と向き合えるかが勝負
(16)ハラスメントという病 自省するしか対策のない「完全なビョーキ」
(17)取締役という病 社長に異論を言えないような役員は失格だ!
(18)同期という病 時には同志、時には憎い敵
(19)創業者という病 すべてを失う覚悟もなしに起業するな
(20)先輩という病 地位が逆転する時に歪みが起こる
(21)営業という病 こんなにクリエイティブな仕事はない(でも評価は低い)
(22)経営企画という病 この時代、本当に「経営を企画」なんてできるのか?
(23)査定という病 会社を「人件費削減病」に陥れる元凶だ
(24)数字という病 数字を過信するものは、いつか数字に騙される
(25)給料という病 永遠に解決されることのない「適正金額」
(26)新規事業という病 多角経営は日本企業に向いているのか?
(27)ボーナスという病 短期的な利益だけで支給額を決めるな
(28)経理という病 経理部は会社の実態を正確に映す鏡
(29)計画値という病 作りっぱなしでPDCAを回せない日本企業の悪習
沢庵和尚の「上中下三字説」に学べ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

143
会社と入っていますが、実際にはご自分の所属していた元の銀行での体験を基にしてのものです。金融機関でさえこのような有様なのですから、他の企業はどのような感じなのでしょうか?どこでも東芝や三菱自動車のやっているようなことが行なわれているのでしょう。やっぱりこのようなことが行なわれるということは人が余りすぎているのでしょうね。必死にやっているところはそんな暇はないはずです。内幕ものとして楽しめました。2016/08/25

hatayan

55
旧第一勧銀出身の著者が勤め人として意識したい心構えをエッセイ調に語る一冊。 出世欲は若いときには必要だが年齢を重ねると広い視野で自分を磨くことを考えるべき。左遷がその先の人生を切り開く転機になる可能性すらあるので必ずしも落ち込む必要はない。部長は組織の指揮官だが課長は現場の監督として部下の特性を見抜いて彼らをシンプルに動かすことを考える。残業を減らすには自分のために時間を確保する意識を持たせるのが有効。 元大企業出身で組織で柔軟に生きる術を説くあたり、同じ作家の楠木新氏の主張に重なるところがあります。2020/03/14

いたろう

51
会社の常識は社会の非常識。不公平な人事、出世競争、派閥、無駄な会議、無駄な残業、ハラスメント、成果主義という名の給与削減、現場無視に数字しか信用しない「数字サイコパス」、等々。学者が書く硬い論文と違って、長く銀行勤めをした江上さんが、実体験を織り込んで書いているだけに、読んでいて、「そうそう」と思わず膝を打つが、この本を読んだ学生が、就職に希望をなくすのではないかと心配に。一方で、不毛な作業の代表格のように言われる根回しが、実は上層部に説明に回ることで、若手社員の成長を促す利点があるとの見解に成る程と。2016/02/12

GAKU

44
銀行で働いていた著者の経験を主に書かれている。業界は違えどサラリーマン経験のある人なら、共感出来る箇所が多々あるのでは。2023/05/14

かまど

32
「会社という組織を捉え直す」 旧第一勧銀の広報部に在籍し、総会屋利益供与事件の収拾に尽力された著者が、日本の会社における様々なシステムについて疑問を呈し、論じていく一冊です。 多くの方が所属する会社という組織で、問題視すべきところはどこなのか。 そしてその問題に対し、どう対処していけば良いのか参考になる内容も多かったです。 (つづく)2016/04/04

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