内容説明
飼い主に見捨てられ、行き場をなくした犬や猫が、保健所で悲惨な死をむかえる―。ペットブームにひそむ現状を「しかたがない」で終わらせず、「殺処分ゼロ」を目標に立ち上がった熊本市動物愛護センター。無責任な飼い主に対する職員たちの奮闘が始まった。決して夢物語ではないことを十年がかりで証明した、彼ら独自の取り組みとは? “闘う公務員”たちを追う、リアルストーリー。電子版には「熊本市動物愛護センター日々の風景」として写真を追加収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Rin
47
【図書館】今月私の住む市で「動物愛護フェスティバル」が開催されたので、時期を合わせて読んだけれど沢山の人たちに知ってもらいたいと切実に感じた一冊。生き物と暮らそうと考えた人には「かわいい」「かわいそう」という衝動的な感情だけでは生涯、飼い続けることはできないのだと知ってほしい。身勝手な人間の責任でセンターに持ち込まれる犬猫。センターの職員ではなく、そういった人たち自身が犬猫を殺しているのだという実感を持ってもらいたいと痛感。少しでも生き物たちが幸せに生涯をすごせるようにできることを続けていきたい。2015/11/17
papako
40
本屋さんで衝動買い!良かった。何度も涙がでた。10年以上をかけて殺処分ゼロを目指した熊本市の動物愛護センター、決してお涙ちょうだいで描かれていない。とても淡々と語られる。そこにものすごく現実を見た気がする。特に動物をセンターに持ち込む人の気持ちを変えたい。だけど、心のどこかでは悪いとわかっているから、余計に頑なになるんでしょうね。。。地域ねこ、私もエサをやるのには反対だけど、反対するだけでなく、根気良く話し合う人たちが素晴らしい。殺処分ゼロの裏側にどれだけ悔しい思いがあるのか。本当に読んで良かった!2014/06/13
Ririka
38
熊本市動物愛護センターで2001年〜2010年に殺処分0を目指して奮闘、努力された10年に渡る記録です。保健所での動物の扱いや最後の瞬間は読んでいても耐え難いと思ったのですが、10年でそこまで出来た取り組みを知りたかったから、獣医師と動物を愛する職員の方々の一人一人が、死なせたくないと願って地域の人と連携しながら色々な策を出しながら自分の時間までも削って犬や猫の事を思う姿に感動しました。保護されて譲渡会でやっと飼い主が見つかった犬は、2年2ヶ月と19日目を迎えてたのには驚きでした。2015/03/23
ばんだねいっぺい
36
殺処分ゼロを目指して、動物愛護センターの仕事を改革したのは、たくさんの人の思いと力だった。家庭犬に向かない犬や伝染病の蔓延など、消しきれない不条理はあるもの、さらなる前進を目指して、社会全体で取り組めたらと思います。2019/02/17
リキヨシオ
36
犬を飼っている人…そして、これから犬を飼おう思う人に読んでほしい!飼い主から捨てられた犬猫達の殺処分をゼロにしようとする「熊本市動物愛護センター」の職員達の姿を描いたルポ。飼い主の都合で何の罪もない犬や猫が殺処分される場面の悲しみと、獣医師達の苦悩と過酷さと犬や猫の殺処分数を無くそうとする活動に感動した。同時に、ファッション感覚でペットを飼い、都合が悪くなると自治体に丸投げする理不尽な飼い主が多いのにも驚いた。1・安易に飼わない増やさない、2・飼ったら最期まで世話をする、3・迷子札を付ける…の3点が重要!2015/02/02




