集英社文芸単行本<br> 大班 世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人

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集英社文芸単行本
大班 世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人

  • 著者名:加藤鉱【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 集英社(2016/01発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087860559

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内容説明

驚愕のノンフィクション・ノベル! 「騙す奴より、騙される奴が悪い!」「反撃するなら徹底せよ!」――昼間は官僚、夜はマフィアのボス、二つの顔を使い分ける中国人エリートたち。一方で、知らぬ間に利益を抜かれる日本企業。一筋縄ではいかない彼らと渡り合い、やがて彼らの懐に入り込み、ついには「大班(リーダー)」と呼ばれた日本人・千住樹。いかに戦い、ビジネスで勝ち抜いたか、波乱万丈な生き様を描く!

目次

第一章 公私混同しなければ中国人でない(一九九二年)
第二章 脱税物販ビジネス(一九八八年)
第三章 幇の恐怖(一九九四年)
第四章 三つ子の魂百まで(一九九一年)
第五章 「関係」の移転(一九九六年)
第六章 チャイナ・オペレーション(二〇〇一年)
第七章 反日デモ(二〇一二年)
第八章 それから(二〇一五年)
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

20
★5 これはおもしろい。中国に進出した日本企業を舞台にした話。 中国について多くの本が出版されているが、この小説の方が中国の実態をまるっと把握でき、中国の経済・社会がすべてわかってしまう(気になる)のでとてもお得な本。 なるほどと納得するすることばかりであった。 2016/06/02

R

11
近現代における中国でのビジネス闘争を描いた小説でした。副題は少し煽り過ぎだと思うのですが、中国で成功するのに必要なことを描いていて、その努力を怠ったり、嘗めた形で参入した日本企業の多くが没落していくところも描いていて、成功物語よりも、失敗の本質を描いたようでもあって読み応えがありました。現地の習慣や風習、生き方や考え方に理解を向けなくてはなし得ない、陳腐な郷愁に囚われて、中国に多額の無謀投資をする老人たちへの苦言は、大変納得のものでした。2016/02/10

Machida Hiroshi

6
本書は、著者が実在の人物から取材した実話をベースにした小説になります。テンポの良い文体なので、サクッと読めます。本書の中に、「世界最大のマフィアは中国共産党」だというセリフがありますが、「関係」に入ってしまえば、全力で守ってもらえるし、あるいは「関係」を率いれば、下は忠誠を誓って付いてくるということで、意外とマフィアとかヤクザのような仁義の世界なのだと思いました。そして本書の主人公は、緻密で誠実な仕事で、中国の表と裏の有力者と「関係」を結び、さらには「大班(リーダー)」と呼ばれるまでなった凄い男でした。2016/07/22

ばなな

6
これは、映画にしたら超面白いと思う。まず、最初のページから強烈。公私混同をしなければ中国人じゃない。賄賂当たり前、首が痛くなる程頷きを繰り返す。主人の千住は、アメリカ、中国での経験をプラスにして成功を掴んでいく。中国人の金に対する執着が凄い。図書館リクエスト本で購入して頂き感謝。2016/01/14

オオイ

5
とても中国人とは付き合えないと改めて感じる本、でもそれに対応できる日本人もいるんだ。2015/12/18

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