幻冬舎文庫<br> Y氏の妄想録

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幻冬舎文庫
Y氏の妄想録

  • 著者名:梁石日【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2016/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344424210

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内容説明

勤続三十七年、課長止まりだったY氏が定年退職の日を迎えた。だが彼を待っていたのは、社会からも家族からも必要とされていないという疎外感。暴力バーで七十五万円も請求され、娘は家を出たいと言い、息子は違法なアダルトビデオで儲けている。さらに、偶然出会った老人の屋敷で白骨体を見つけてしまい……。孤独な男の手に汗握るサスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

25
作者の意図が全く分からない小説だった。 筒井康隆的ドタバタ小説にも思えるし、不毛な家庭の話でもあるが、結局は定年退職した一人の男の精神が崩壊していく話なのだろう。 ただ、そうだとしたら、息子や娘の「今の生き方」を描くのはそれほど必要ないようにも思うし・・・。 さくっと読めたのは良いのだが、私の感性ではよく理解できない作品だった。 ★★2018/08/22

reading

14
波乱万丈の物語。物語全体が現実なのか妄想なのかわからなくなってくる。 定年後の生活はなかなかつらいものがあるが、世の中の人たちはどのように充実させているのだろうか。 2016/11/24

JKD

7
定年オヤジのだらーっとした生活が痛い。でも下半身だけは何故か好奇心旺盛でお元気。要するに「時間がありすぎておかしくなった」っていうのがオチなんかな?2015/12/29

田中峰和

6
全員名前をもつ物語の中で一人だけ頭文字のY氏の意味は何か。課長どまりで定年を迎え、家のローンを一括返済し、年金とわずかな預金で老後に向かうY氏は勝ち組とはいえない。やりがいのない仕事から解放されたとはいえ、酒と女以外楽しみをもたないY氏にとって、いつまで続くか変わらない長い老後は途方もなく暗い。強姦罪で追われる息子と売春に手を染める娘。飲み屋のママ殺害の記憶に苛まれ、暴力バーから75万円請求されたうえ、警官の立ち合いで全額払わされる。何が現実で何が妄想かわからない。暗黒の老後を逃れるためY氏は命を絶つ。2016/02/12

zuccalove

4
前に読んだようなないような。 退職して自由になり、考え過ぎてしまい。 どこからどこまでが現実でどこからが妄想?なのか。現実との区別がつかなくなりどうしようもなくなる。結末はこれで良いのか?虚しさが残る。2017/08/11

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