幻冬舎文庫<br> 開店休業

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紙書籍版価格 ¥638
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幻冬舎文庫
開店休業

  • ISBN:9784344424227

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内容説明

思い出の味は忘れがたく、あの日の団欒を呼び覚ます――。父母の故郷・天草の雑煮、今はなき三浦屋のレバカツ、母にねだった塩おにぎり、少年期の大好物焼き蓮根、自ら絶品と称した手製の豚ロース鍋……。食を通じて蘇る記憶はどれも鮮やかに「家族の日常」を浮かび上がらせる。あわせて長女・ハルノ宵子が、父・隆明の晩年の姿をユーモア溢れる筆致で瑞々しく綴る。胸と胃袋を打つ、珠玉の食エッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

40
吉本氏はちっとも知らないが、その最晩年の食のショートエッセイ。娘の回顧エッセイが掛け合い的で面白い。大正生まれで戦前の話も多く、老齢ゆえの夢見る様な描写、いきなり覚醒する感じも生々しい。焼き蓮根は初耳だがとても美味しそう。おから寿司は自分も苦手だが、親娘とも大嫌いなのがおかしい。阪神ファンである理由は、選手の雰囲気が「素質ある怠け者」の感じだからって表現が楽しい。特定チームのファンになるのは「呪い」だという話に納得。最後は記憶も怪しくなりネタも尽き、亡くなる所迄書かれている不思議なエッセイである。2018/08/04

ユメ

30
吉本隆明さんが記憶に残る食卓の風景について綴ったエッセイ。本書の肝は、その一編一編に、娘のハルノ宵子さんの追想が寄せられていることだ。父の思い出と娘の綺麗事ではない本音が交互に重ねられることによって、吉本家の食卓が立体的に浮かび上がる。ハルノさんの文章はばっさりと容赦なく、父が美化した実情を暴露し、父の老化を指摘する。だが、そこには隠しようのない父への愛情と哀惜の念が滲んでいた。あとがきでハルノさんが「この原稿を書くことで父の死に折り合いをつけられた」と述べているのを読んで、私まで安堵したほどだ。2018/02/16

しましまこ

19
ハルノ宵子さん買い。お父様の食にまつわるエッセイに、ハルノさんの楽しく時に切ないつっこみエッセイ、時々イラスト。ご飯で家族の姿が生き生きと。梅干しに味の素てんこ盛りも驚いたが、更なる驚愕はハルノさんのお母様、料理を作ることも、食べることも!全く愛せない人がいるなんて…2017/11/04

じょり

14
今年初め位に買ってやっと読了。食事についての回想録。父親のエッセイに娘がツッコミ訂正をする体の作品。家族だから共有している思い出に食事が大きく関わってるもんなんだねぇ。それにしても梅干しに味の素ってどんな味なんだろ。うちの実家じゃ味の素使ってなかったもんな。2016/06/13

9
吉本さんが偏食なことはばななさんのエッセイで読んだ記憶があったのだけども、これほどとは。人は食べたもので形作られるのだなあと改めて。そして何よりも介護の主体を担ったハルノさん、ご両親の介護本当にお疲れ様でした。ハルノさんの絵自体、ものすごく久しぶりに見ることができてとても懐かしかった。2018/12/06

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