内容説明
フリーメーソン、テンプル騎士団、薔薇十字団など、20世紀に起きた不可思議な事件の陰には謎めいた組織が見え隠れする。裏の歴史である陰謀論・秘密結社を軸に20世紀を振り返り、21世紀への系譜を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
将軍
12
後半に差し掛かってから、特にユングと陰謀論の関係、大戦後のアメリカと陰謀論との関係の章が非常におもしろかった。ただ、最も重要な点を挙げるとするならば、最初のほうにあった陰謀論と「小説」のルーツについての話。「大説」(国が掲げる「説」)に対しての「小説」(個人がそれぞれ独自に展開する「説」)という位置付けをし、双方ともに19世紀に入ってからの「アンチ・体制」としての想像力の発露として解釈する視点には大変共感した。2024/12/07
林 一歩
11
インテリジェンスというよりはオカルトに多く頁が割かれており、若干期待はずれ。2016/06/09
臓物ちゃん
3
ロックフェラー「くっ!ロスチャイルド!ロスチャイルド!ロスチャイルド!どいつもこいつもロスチャイルド!なぜだ!70年代までは陰謀論の主役は俺だったのに、なぜいまや奴のほうが人気なのだぁ〜!」…陰謀論も時代によって流行り廃りがあって、その流行の推移をテンプル騎士団から9・11まで網羅した、陰謀論フェチにはたまらん一冊。イェィツやユングなどオカルト関係が充実してるので、『黒衣伝説』が好きな人なんかにもオススメ。ただ欲を言えば、もうちょっと情報量が欲しかったかも。2015/03/14
AO ( × ×)ノ⌒○
2
“陰謀論はかつて不安やおそれを引き起こそうとするものであったが、今や安全をもたらすものともなっている。人々はその説明を聞いてひとまず安心するのだ。”という鋭い指摘。2014/12/10
さとまる
1
陰謀論そのものの解説ではなく、フリーメイソン、テンプル騎士団、薔薇十字団の三本柱から始まり9.11に至るまで陰謀論がどのように発生し、受容され、展開してきたかを俯瞰する内容。陰謀論そのものを期待すると期待外れかも。9.11以降の現代は陰謀論が不安ではなく安心を得るために変化しており、陰謀論のセオリーを政府が流用しているという指摘にはいろいろ考えさせられる。2019/06/09
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