新潮文庫<br> ニュータウンは黄昏れて

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新潮文庫
ニュータウンは黄昏れて

  • 著者名:垣谷美雨【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2015/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101269511

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内容説明

バブル崩壊前夜に買ってしまった分譲団地。20年近く経つ今もローンを抱え、織部頼子は節約に必死だ。その上、老朽化による建替え問題に振り回される日々。一方、娘の琴里(ことり)は27歳フリーター。ある日、友人の三起子にイケメン資産家の彼氏を紹介される。が、彼女は失踪し、いつしか琴里が彼と婚約することに。織部家、まさかの人生大逆転?! 一気読み必至の傑作社会派エンタメ長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

546
日本には築30年以上の集合住宅が百万戸あるのだという。住宅を手に入れるのが最終目標だった昔の価値観は、ここでは通用しない。自らの体験をもとに書かれたとのこと、実感がこもり、その切実さには身をつまされる。日本における集合住宅事情不動産事情と、今作で繰り返し語られる「上質の男をつかまえなさい」がテーマだろう。残念ながらまだまだ日本でもアメリカでも、「女性の生活は夫次第」な部分が大きいのは、わたしも日々感じているところである。2021/05/19

小梅

192
やっぱり、この作家さん好きだわ〜 多摩ニュータウンだけでなく、都内の団地は建て替えが難しいんだろうな。 実際に分譲の団地を購入し痛い思いをした経験から書かれたとのこと。 しかし、朋子は天晴れだな。やっぱり賢い女は強いなと思った。2019/03/19

えちぜんや よーた

137
「学校を卒業して正社員」→「会社に入ったら終身雇用」→「子供が大きくなったから住宅ローンを組む」→「それなりに給料上昇」→「35年で完済して家を手にいれる」。数十年前に当たり前だったかもしれない、人生双六がすべて裏目に出た登場人物たち。誰もが背中合わせになっている「貧困」が迫ってきて、笑おうにも笑えなかった(といっても表現がリアルなので怖いもの見たさの人にはおすすめ)2015/10/13

Aya Murakami

129
令和元年新潮文庫紅白本合戦 ダメ男のたらいまわし…。怖い話です。勉強もダメ、仕事もダメ、人間関係もダメ。どういう育てられ方したらダメ男ができあがるのでしょうか?そしてもう一つのテーマはダメ男は賢い女性に金銭的な面で利用されるのが一番の幸せということでしょうか?2020/01/28

mariya926

124
ニュータウンでバブルの時期に公団住宅を買った家族が主人公です。作家さんの実話を元に書かれているのでとてもリアルでした。将来、家を買うとか借りる時の参考にもなりましたし、あとがきで垣谷さんの過去を知れたのもよかったです。確かに女性は誰と結婚するかによってある程度決まってきますが、幸せか幸せじゃないかは自分の心で決まりますよね。黛は結婚詐欺かと思っていましたが、こんか男性もいるんですね。垣谷さんらしく最後は希望のある終わり方でしたが、色々なことを考えさせられました。2018/07/10

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