内容説明
没後50年、江戸川乱歩の魅力に迫る。
「乱歩奇譚 Game of Laplace」7月に放映開始!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
61
江戸川乱歩没後五十年に企画された、対談、インタビュー、論評、創作などをまとめた1冊。サブカルを語る上で格好の題材でもあるようで、とても現代的な乱歩像を垣間みる。けれど正直言って全然面白くなかった。途中から流し読み。唯一良かった点は、丸尾末広が漫画化した「パノラマ島綺譚」を何としても読みたい気持ちにさせてくれた事。高原英理のオマージュ小説「出勤」には全然乱歩臭がなく、どちらかと言うと津原泰水的だったけれど、それはそれとしてお話自体は面白かった。2018/08/26
c
3
男の娘特集のついでに買ったが、こっちは酷かった。タイアップ、無内容なエッセイ・創作、はしゃぎすぎインタビュー、頁合わせのような短い漫画と、まあユリイカはこれが通常運転だし、それ以上にテーマが悪すぎる。大乱歩だ。散々語り尽くされた作家である。今年は没後五十年であり、他の雑誌・テレビでも特集され企画展もあったが、新たなアプローチなど期待しようもない。二十年前は乱歩の生誕百周年で、映画も作られ今年以上の盛り上がりだった。が、その頃とは乱歩を語る世代が変わっただけで、「受容の様式」と言うべきものは何ら変わらない。2015/10/16
6(ロク)
3
没後50年、日本文学界の妖しい宝玉「乱歩」への愛がぎゅーぎゅーに詰った一冊。で、誰でも良いから丸尾末広に「キャタピラー」教えてやってくれ。(あとコレ、ページ数登録かかってないぞ)2015/08/02
月と星
1
★★★偉大な人物である。2016/10/26
羊男
1
ユリイカを読むのも久しぶり。若い執筆者に入れ替わっているね。なんとなくいまの時代の文化背景みたいなものを感じることができる。かわったような気もするが、昔も似たような人がいたよね。たとえば、西田藍とか。江戸川乱歩はそれほど好きではないけれど、雰囲気がいいのだね、戦前の違和感が。そこがいまと似ているのか。目立つ猟奇な部分よりも時代を越えるアナクロさがいい。ポーよりもラブレーに近いような親近感を昔から感じている。2015/11/08