創元推理文庫<br> この世にひとつの本

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創元推理文庫
この世にひとつの本

  • 著者名:門井慶喜【著】
  • 価格 ¥753(本体¥685)
  • 東京創元社(2015/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488433123

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内容説明

「ユーレイが消えた!」――著名な書家の幽嶺が、山奥の庵から忽然と姿を消した。後援していた大塔印刷では、御曹司の三郎に捜索をまかせることに。だが、工場でもあいついで病死者が出るという異常な事態が起こっていた。これは会社存亡の危機だ! いささか頼りない三郎は、有能な社長秘書の南知子と、切れ者ながら史上最速で窓際族になった社史編纂室の建彦の助けを借り、事件を探りはじめる。病死はただの偶然か、それとも無版印刷をめぐる陰謀なのか? そして、一見まったく関係がなさそうなそれぞれの事件は、世界に一冊しかないある書物へと、つながっていき――。「文字」を愛する活字中毒者に贈る傑作ミステリ。/解説=古山裕樹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tara

19
読み初めてすぐにあれ?と思ったら案の定3年前に単行本で読んでいた。有名な書家の失踪と工場での社員の立て続けの死。無関係の事件に関連が見つかる。捜査を任された大搭印刷の後継ぎである三郎、ちょっと頼りない彼は実はとても魅力的な人物だった。読後感良好。2016/01/31

Mie Tange

15
書家失踪事件の理由と解決。 社内連続病死事件の追及。 題名の本はさらりとしか関わってなくてビックリ(笑) お気に入りキャラは見付からず、ただ淡々と読み終えた。 巌は嫌い。2020/11/30

きょん

14
人間アーカイブだけどコミュニケーション能力に難のある東大卒秘書とボンボンだけど人間的魅力で意外に剛腕な新社長のコンビはなかなか魅力的だろうな。金泥の絵巻は圧巻だろうと思うので見てみたい気持ちになった。希少価値と普遍的大多数は相いれない価値観だからこそ、両方社会には必要なんだと思った。2016/02/13

enmys07

9
或る印刷会社の社長をパトロンとする著名な書家が行方不明となった。 そして、その会社の工場で複数名の白血病にかかり亡くなったものが現れる。 ボンボンの三男に行方を探すことが命じられ、窓際族とともにその任に当たるが、白血病の事件と関連が深まっていく。 うーん、期待した門井さんの作品とは違ったかなぁ。2015/12/16

小梅さん。

8
失踪した書家の謎を追う話かと思ったら、社内で続いた 病死が問題になったりとびっくり。 秘書を愛人にする社長、しかも、そんな趣味かーいに唖然(笑) そのくせ、盗聴後のあれはひどい。 調査する社長の息子より、腋の2人が面白かった。 でも、事件の謎はどちらも、ちょっと納得しにくくて残念。 2018/09/22

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